今日のおたけび または つぶやき

2010年09月16日(木)  インタビュアー・キラー福山雅治



ましゃラジオは、土曜深夜のたまラジしか聞いてないのですが、

先週はたまたま家にいる時間と合ったので、TOKYOFMの「スズキ・トーキングFM」(らじこ万歳!)

NHK第一の「ラジオピタミン」(こちらはゲスト出演)も聞いてみました。



どのラジオも、飾らないおしゃべりが本当に楽しいです。

飾らないといってもそれは自分のことをしゃべるときだけで、ほかの人のことについては

丁寧に言葉を選んで礼を失しないようにしているのがよくわかります。


お得意の下ネタトークも、すっごくフリーに何でもアリっぽく話しているけれど、

下品になったり、男女のどのリスナーも(特に女性が)不愉快になったりしないよう、

ご本人的に表現の基準を決めて、それをきっちり守っているのもよくわかる。



大爆笑のエロトークは、大人としての品性と知性がなければ成立しないものなのですね。



NHK第一の「ラジオビタミン」(13日オンエア)は、午前中の番組だったので、

「どこまで自己規制しなくちゃいけないのかよくわからない」などとおっしゃりつつ、

でもエロくなくても全然楽しいトークになっていました。

ほんの一部分だけレポ。



ーー最近、里帰りされるとよくお墓参りされると聞きましたが?


「いえいえ。昔からですよ。僕、趣味が墓参りですから。」


ーー水木しげるさんみたいですね。


「ばあちゃん子だったんで、子どもの頃からばあちゃんと一緒に墓参りはよく行ってたんです。

いたずらしたり悪いことするクソガキだったんですけど、墓参りしたときだけは

自分も心がきれいになったような気がしてたんですよ。

お墓の掃除とかしたりすると、『オレ、ちょーいい事した!』って。

父ちゃんの貯金箱から100円玉盗んだりしたのもこれで帳消しになった、

オレ許された!みたいに勝手に思ってたんです。


今でも墓参りに行くのが好きってことは、今もどっかで僕は悪いことしているのかもしれないです。

墓参りで何でも清算しようとしているところが浅ましいんですけどね。」



ーー僕も昔はお墓は怖かったんだけど、歳を取るにしたがってそうじゃなくなってきました。

  歳を取るっていいことですよね。40代に入った今もそう思ってます? 


「まだ思ってます。まだ大丈夫です。まだ、いつも今が一番楽しいですから。」



ーー『蛍』の歌詞がとてもストレートなラブソングですよね。

  こっぱずかしくないですか? この歌詞。


「『こっぱずかしい』言われましたよ! 自分が作った歌詞に。

 失礼じゃないですか!(聞いたアナウンサーさん大笑い)

 これも(『少年』と同じく)NHKの楽屋で書きました。あの三畳間で。」



ーーこれは体験に基づいたものですか?


「歌詞は全部体験から出てきますから。自分で書くものは。

純度100%かと言ったらそれは違うかもしれないけど、成分は必ず入ってますよね。」



ーーじゃあ、これまで26枚のシングルがあったから、26の恋愛があったのかもしれないね。


「いや違います。

『優れたソングライターはひとつの恋愛で100の歌を書く』と言われてますから。」



ーーじゃあ、まだまだ書けますね!


「んー。僕は優れたソングライターじゃないかも。

そんなに書けない。そんなによく相手のこと見てないかも。」



ーー曲作りは大変な作業?


「大変です。疲れます。自分自身に対してOKとNGをずーっと出し続けることですから。

自分で書いたものに対して自分でジャッジし続けるわけじゃないですか。これは悪いとか。

自分の判断基準が高ければ高いほど、自分が凹まされるわけですよ。おまえダメじゃん、と。

一行書いて「これダメ」、また一行書いて「ダメ」って、

書いてんの自分なのにダメ出しするのも自分で、具合わるくなりますよね。作ってると。


だから例えば、オリンピックとかスポーツとかのひのき舞台に立って、

初出場とかで成績が悪かったとして、その選手がインタビューとかで「でも楽しめました」なんて

言ってるのを聞くと、イラっとするんですよ。

『楽しめたんだコイツ。これでOKなんだ? それでいいの?』って。

オレだったら、初舞台で緊張して良い成績取れなかったとしたら、

『楽しめた』ということは絶対言えないんです。」



ーー龍馬伝をやってみて感じたことは?


「人間は40歳になっても新しい刺激や出会いがあれば、変われるんだ、ということ。

もっと若い世代で、オレなんてわたしなんてと思ってる人がいたら、人はきっかけやチャンスで

昨日までの自分と180度変わることができる、と、感じてもらいたい。

最初は『龍馬はオレじゃないだろう』と思ってとてもできないと思っていたけど、

今は、やれて本当によかったです。色々なことが、見え方も感じ方も変わりましたし。」



このインタビューは男女ふたりのアナウンサーさん(村上信夫、神崎ゆう子)がお相手だったのですが、

インタビュー後に男性アナウンサーの方がしみじみと、


「・・・終わっちゃったね。

今日ほんと、このインタビューのあと僕は魂の抜け殻状態になっちゃってね。

本当に凄い人だね。声がなんかね、説得力があるというか、心の中にストンと言葉が入るというか。

本当にまるで龍馬のようなね。

「龍馬も相手の心の中に言葉を置きに行った人だった」と武田鉄矢さん言ってたけど、

そんな感じだよね。」



TVでのインタビューでも、女子アナがわかりやすーくメロメロになってるのは何度も見ましたが、

福山より年上の、かなりキャリアのある男性アナが骨抜きにされているのもすでに2回見ております。

おそるべしインタビュアー・キラーましゃ。





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