| 2010年08月23日(月) |
生き方が言葉に反映する |
さ、この夏のNHKが推す「現代のヒーロー」お三人目の登場ですよ。
「トップランナースペシャル 福山雅治〜僕の一日夏休み〜」
みどり豊かで涼しげな森の散策とか、カレー作りとか、歌詞制作とか、
そういうのはとりあえず全部すっとばしまして、
ここはやはり福山ましゃの人となりがわかるお言葉をいくつかご紹介。
・「自分は同じことをずっと続けるのが好きなタイプ。
同じことをずっと続けていって、精度と濃度を高めてゆきたい。」
・ミュージシャンと俳優の二足のわらじですが?
「音楽やるつもりだったのに、『俳優やりませんか?』って言われてやっちゃったんですよ。
最初ぜんぜんできなくて。それが悔しくて、できるようになりたくて続けた。
その気持ちは今でもある。龍馬伝始まった時もできないことだらけで。
それがくやしくて続けてる、というのがある。」
・歌詞にはどこまで自分の経験や気持ちを載せていくのか?
「自分がどういう生き方をしているかによって、どの言葉をチョイスし、
どういうメッセージを伝えるか決まる。作品は自分の生き写し。」
(テロップには「生き方が言葉に反映する」とあった。その通りですね。)
・あなたにとって故郷(長崎)とは?
「故郷にいた頃の自分にはもどりたくない。会いたくもない。その頃の自分は
いろいろなことが上手じゃなかったから。
上手じゃないのが若さの特権で、甘酸っぱくていいのだけど、
そのために傷つけなくていい人を傷つけたし自分も傷ついたし。
故郷には、初めて経験したそういう痛みやキズが思い出としていっぱい残ってる。
だから故郷は自分にとって重たい。
でも実は、重たいのは故郷じゃなくて、故郷にいた「あの頃の自分」。
だから故郷は悪くない。長崎は悪くない。誰も悪くない。僕が悪かっただけ。
たとえば、音楽がやりたいのに、この街は音楽ができるような環境がないから
この街はダメだ、と、街のせいにした。
いや、この街がダメなんじゃなくて、オマエがダメだったんだ、って今ならわかる。」
・この仕事をやっていて幸せと思うことは?
「全般幸せ。やりたいと思っていた仕事ができているから。
もちろん、やるとは思ってなかった仕事もしてますけど。
でも、やりたくないことはやってない、というのは幸せ。」
・幸せじゃないことは?
「終わりがないこと。満足するということがない。
満足しちゃいけない、という強迫観念が自分にはある。
『満足してる』なんて言ってちゃダメだし、本当に満足してもダメだと思う。」
・あなたのゴールは?
「死ぬとき。または、飽きちゃった時。
飽きるというのは、仕事じゃなくて自分自身にね。
長年やってると『もうこれも観たことある自分だな、これも知ってる自分だな』というのが
増えてくる。そうなると、ネタ切れかなオレも、みたいなね。」
その言葉に対して箭内さんは「ちゃんと自分と向き合ってるからそう思うのだし。
福山さんの凄いトコは、裏切るし期待に応えもする、ということ。その両方で前に進んで
ゆくのが凄い。」
光一さん、海老さま、ましゃ、と、エンターテインメント界における3人のヒーローの
お仕事っぷりやお言葉に続けざまに触れられたのは大変に興味深かったです。
最高のプロフェッショナルたるべく日々努力なさるお三人の、
ステキな共通点をいくつも発見いたしましたよ。
それはまた後日。
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