今日のおたけび または つぶやき

2005年04月23日(土)  『真夜中の弥次さん喜多さん』

てやんでぃっ  べらぼうめっ


智也ベイベーばんざーいっ!



『真夜中の弥次さん喜多さん』を、金曜日に観て来ましたの。

同じ場所で『阿修羅城の瞳』も上映してたから、これを舞台で観てナマ染ちゃん(市川染五郎氏)

ヤられた者としては、そめそめにしようか、長瀬くんにしようかちょっと迷ったのですよ。


染ちゃんも長瀬くんも魅力的だし。

『阿修羅城』がめっちゃ面白い話だというのは舞台を観てよーくわかってるし、

でも『弥次喜多』も、大好きな宮藤官九郎氏作品だし。



で、チケット売り場にあったポスターを見たら、出演者の顔ぶれのあまりの無茶苦茶な凄さに、

弥次喜多を選んでしまいました。



凄いよもう。ずるいよアレは。こんな人をこんな使い方してしまうのかーー、って驚愕ですよ。

ちょっとずつしか出てこないのに、それがとんでもなくオカシイですから。



私、以前からちょっと好きだった阿部サダヲ氏が、このところますます大好きで、

このお名前を発見してしまったのが決定打でしたが。

新感線の『レッツゴー!忍法帖』という舞台で主役をやられた時、そのキレのある身体の動きと

凄まじい運動量、徹底的に突き抜けた面白さに感動しましてねー。

面白いんだけど、普通にしている時の表情は、なんかいつも寂しげで今にも泣き出しそうに見えるほどで、

妙に切ない雰囲気を漂わせた役者さんなんですわ。



それはともかく、なんたって長瀬君ですよ。イイですよ。

お話自体はかなり支離滅裂で、

劇中の阿部サダヲ氏のセリフ「あぁ、もうぜんっぜんついていけねぇっ」そのままに、

こーいうの全然ダメ、ついていけない、という人も多いとは思うのですが、

長瀬くん演ずる弥次さんの強力な魅力が、有無を言わさず最後までぐいぐいひっぱってくれます。



なんでこんなアホな話にほろりときてしまうのか・・・



と、観ながら何度思ったことか。でも、



一途だよ。オトコだよ。オトコの中のオトコだよ。

単純すぎて美しいよ。アホすぎて清々しいよ。




長瀬君の芝居は作為をまったく感じないですねぇ。無理を全く感じない。

何を演じさせても全然違和感ないですもん。

オトコ同士のラブシーンにもこれっぽっちの躊躇も手加減もないし、

とにかく「アホの一念岩をも通す」の諺そのままに、好きだ好きだ好きだーーーーっの直球勝負。



こんなの見せられたら

オトコだオンナだなんてどうでもいいさ。 愛して愛して愛しぬけーっ! って、

弥次さんを一生懸命応援したくなりましたもん。


っつーか、そもそも、男同士女同士のうんぬんかんぬんを特別視する感覚は

もはやワタクシにはござらん。(可愛い男某ふたり組に日常的に教育されておりますもんで)



普通の人ががんじがらめになってる「境界線」みたいなものがあるとしたら、

長瀬くんという人は、あらゆる境界線を、意識しないで越えられちゃう人なのかもしれませんね。

そんな風にすら感じてしまったほどの、長瀬君のお芝居でした。



昨日の『タイガー&ドラゴン』も最高だったし。

シンガーとしての長瀬くんには、さほど興味を持ったことがないのですが

(と言うより、申し訳ないがあまり聞いてないのでわからない)

役者さんとしての彼は本当に凄いと思います。

で、それはやはりV6の岡田君にも感じるんだよなー。最高だよ〜 竜二〜。



でも、長瀬くんや岡田くんのこういう凄さを見抜いて、こんな素敵な芝居をさせてくれる

クドカンが一番凄いのかも。


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