せらび
c'est la vie
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みぃ


2005年12月06日(火) 旅の支度と椎茸

うちの界隈はここ数日雪が舞っていて、他所ん家の屋根など見た感じでは大体5-6センチメーターくらい積もっている様子である。

今週末から反対側の岸へ小旅行に出る事になっているので、週刊予報なども見てみる。

すると毎日降り続く訳でもないようなのだが、しかしワタシが大陸横断飛行機に乗る日と帰りの飛行機に乗る日は、両日共「雪」となっている。なんて運が良いのかしら。

しかしたとえ遅れても、ちゃんと飛んで目的地に着いてくれさえすれば、御の字である。



旨いものが食べたい。

じっくり煮込み料理だとかスープだとかを作るには、やはりしっかりした厚手の鍋がいるなと思う。

先日は「スロー・クッカー」が欲しいと書いたと書いたけれど、本当は「キャスト・アイロン」の昔ながらの鍋を求めている。これはワタシの住む国では「おばあちゃんの作る旨い手料理」の代名詞のようなもので、特に寒い時期には「つうと言ったらかあ」とでも言うように、誰にでも直に通じる夢の調理器具である。

しかし重たいのが難である。

ワタシはそのうち10インチ程のフライパンと、それより小さい小鍋をいつか買おうと思っているのだが、それは先日巷に出回っている「12インチ」のフライパンを振り回してみたら腕が攣りそうになった経験からの教訓である。毎日使うものの使い勝手が悪かったら、結局使わなくなるに決まっている。

最近はお仏蘭西などの調理器具メイカーが色々のを出しているようだが、あれは既に表面にコーティングがされているので、所謂「シーズニング」という作業をしないで済むらしい。



鍋を買うまで待てないので、とりあえず手持ちの安鍋でやってみたら、案外上手く出来た。

椎茸とブロッコリーの茎とハラペニョでソースを作ってスパゲティを絡めたら、意外と美味しかった。それで腹を持たせておいて、更に椎茸とブロッコリーに新じゃが芋を入れて炒め、そこへ「パスティナ」とかいう星型のパスタを入れてスープを煮込む。

椎茸というのは、中々良い出汁が出て色々と旨いものを作ってくれる、という事に改めて感心する。日本に住んでいる頃は色々な種類の茸類を食べていたのだが、これからはもっとこいつを見直して、色々に使ってやる事にする。

明日は帰ったら食べるものが出来ているから、わくわくと雪道を歩いて帰宅出来ると思うと、楽しみである。



料理をしている間に、友人が旅行先の行ったら良いという観光名所や旨いものの店などを、メールで彼是と知らせてくれる。

彼はその街の出身だから詳しいだろうと、既に頼んでおいたのだが、何処の通りにある何屋のアイスクリームが旨いだとか、何番の電車で何処で降りて直ぐの何屋のランチは格別だとか、まるで今見て来たかのようである。このメールをコピーして持参する事にする。


何しろその旅行は、日本からやって来るワタシの友人とその同僚らに取っては仕事だが、ワタシとしてはヴァケーションであり、そこへお邪魔するからと言ってワタシが彼女らの仕事に立ち会わねばならないとか手伝う事になっているとかいう話では無いので、恐らくワタシひとりで街へ出て好きに観光をしても差し支えは無かろうと思う。

初日の昼に現地に到着して、その日は夕方までワタシはひとり下町を散策するつもりである。翌日とその次の日は、彼女らは展示会で朝から準備やら何やらで大忙しだそうだが、ワタシは恐らくそのうちの二三時間でも様子を見学して、そしたらまた街へ繰り出してあれやこれやと見て廻る事にする。四日目に漸く友人の手が空くので、その日は一日ふたりで積もる話などして過ごし、そして五日目には朝からもう空港へ行くのである。

こうして書くと、何とも慌しい旅である。


そうすると問題は、やはりこちらの天候である。

早くも一通りのパッキングを済ませてみたが、暖かい旅先でダウンのロングコートを持ち歩いて奇妙な目で見られるのを避ける為、少々寒いのは我慢して薄手のキルトジャケットにもこもこと重ね着をして出掛ける事にする。


もうふたつ寝ると、機上の人になる。


昨日翌日
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