せらび c'est la vie |目次|昨日|翌日|
みぃ
週末に例によってヴォランティア活動で、毎月恒例のエイズ・HIV患者のホスピスで一緒に映画鑑賞をする、というのをしに出掛けたら、偶々その会場が凍えそうな程の冷風で満たされていたので、そこに三時間も居るうちにまんまと風邪を引いてしまった。 ところが、界隈は名残を惜しむかのような夏日和で、大変蒸し暑い今日この頃である。しかも、貯水池が残り十パーセントを切ったとかで、街は水不足の危機にあるくらいの日照りである。 その中で、ワタシはひとりくしゃみを連発し、鼻をかみ続ける。 あ・・・ しまった。今日は帰りしなにクリネックスの箱を買って来ようと思っていたのに、すっかり忘れていた。うちにはもう「ポケットティシュ」しか無い。 今日は何しろ機嫌が悪くて、自分で自分に苛々しながら帰宅したので、ティシュの事なんかすっかり忘れていた。 半分くらいはPMSの所為にしておくが、もう半分は同僚の中でも特に親しいというか色々と世話を焼いてくれる事の多い先輩が、長年の苦労を見事に実らせ、本日漸く業務上の大きな節目を向かえたという事で、ワタシは自分の身の上を省みながら、一体おのれは何をやっているのだと自己嫌悪的不快感に襲われた所為である。 何しろ今日はあちらこちらへ雑用に走り回る羽目になり、それで半日潰してしまったので、自分の業務上の課題には殆ど手が付けられなかったのである。 だって。 先ずは、オフィスの近所にある郵便局へ出掛ける。そこでふたつ用事を足そうとしたのだがひとつしか足りなかったので、もうひとつを遣り遂げる為にこのクソ暑い中二十分も歩いて中央郵便局へ行く。このサアビスはその小さな局では取り扱いが出来ないと言うのである。 そこで封筒などを売っている売り子の職員に、これは単にポストに入れてしまって良いのか、それとも窓口で並んで手続きをして貰わないといけないのか、と聞いたら、何番窓口へ行って手続きをしろと言うので、本当かしらと不審に思いながらも長い列の後に付いて並んで待つ。 そのうち案内係の小父さんがやって来て、これはこのままポストへ投函するだけで良いのだよとにこやかに言うではないか。 それを早く言え。 お陰ですっかり時間の無駄をする。 ぶつくさ言いながらまたてくてく戻って来て、今度は文具店へ行く。 そこで今週末の催しのポスター用に、桜色の用紙を購入する。これが五百枚入りの束で一寸重たいのだが、汗を掻き掻きオフィスへ持ち運び、そして既に作っておいた原本を五十枚程コピーして、それを今度は全館の要所に張りに出掛ける。一応エレベーターもあるのだが、「要所」のうち三分の一程は各階の出入り口付近にあるので、結局何度か階段を使ったりして、また別のオフィスにも広告を出して貰うので担当者と話をしたりなどして、何やかんやとやっているうちに数時間掛かってしまう。 もうこの時点で定時はすっかり過ぎているのだが、それからまだ書類の作成やらコピー取りやら伝達関係の関連作業が残っていて、一通り終えたら十時である。もう自分の作業なんかやる気力が残っていないので、「整理体操」がてら星占いサイトなどを適当に覗いて、帰宅する。 この雑用一般プラス広報活動はワタシの有給業務では無いので、これだけの働きをひとりでやったのだから、やはり金を貰うべきだと強く思う。若しくは、この働きに見合った金をくれる仕事に就くべきだと思う。 しかし星占いが、もう暫く待っているうちに状況が改善すると言うので、半分当てにして、此処暫くもう一頑張りする事にする。 先日買って来た「トルテリィニ」を茹でて、オリーブオイルを掛けて食べる。 食べながら関連作業の続きを始める。 そのうち同僚からクレームのメールが入って来て、その言い訳というか事情説明に時間を割く。パラノイドも良い加減にすべきだと密かに思う。しかし憂慮は御尤もではあるので、一応理解を示して誠意を見せる。 すっかり夜が更ける。 明日は朝から矯正歯科の予約が入っている事に突然気付く。 更に午後には語学講座の今学期初の授業がある事にも気付く。 …… そろそろ寝るとする。 「明日」という日は、いつもまた新たな仕切り直し。
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