せらび
c'est la vie
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みぃ


2005年09月10日(土) 「日々是決戦」への刺激

金曜日には、久し振りに古い友人と食事に出掛けた。

彼には先日一寸した事で質問をして、忙しい中時間を割いて貰ったので、お礼がてらワタシがご馳走する積りでいたのである。尤も今では彼の方が桁違いに稼いでいるのだが、ここはひとつワタシも義理を立てなくては。

そういった訳で、出張続きの中漸く「定時退社」をもぎ取った彼と待ち合わせて、オフィス街にあるタイ・レストランへ出掛ける。お手頃なのに中々美味い店で大いに堪能し、それから場所を変えて飲みながら、久し振りにあれやこれやと話に花を咲かせる。(結局食事は彼、呑み代はワタシ持ち、という事で、この日の会計は落ち着いた。)


この人は「学生ローンを返す」という事情により一先ず一般企業に勤め出したのだが、いずれは学術業界に戻りたいと言って、日々飛び回って忙しい癖に、それでも通勤電車の中で論文に目を通したり週末の家事の合間に調べ物をしたりと、彼より暇なワタシが大いに見習わなければと恥ずかしくなるくらいの勤勉振りである。

彼の業界は理論の「回転」が速いので、それに追いつくだけでも相当骨が折れるのだが、それらを把握した上で更に自分の研究を進めて発表していくとなると、やはり非学術業界に居ては大変な業である。

久し振りに、自分の業界に対する自分の働きの「貢献度」という事に付いて、一寸ばかり考えさせられた。それ以外の諸雑事に追われて、近頃のワタシは本業的に大した進歩を遂げていない気がする。やらねば。今やらずして、何時やるのだ。

とは言え、潜在的・将来的に有力なパートナーと成り得る人々と出来るだけ関わっておく、つまり「ネットワーキング」をする、というのは重要な作業ではある。どういうところから仕事が転がり込んでくるか分からないのだから、それが例え今は微々たる報酬であったとしても、とりあえず出来る限りの働きをして「歴史」を作っておく事である。

やはりどの業界でも、「コネクション」が第一であるという話になる。友人氏も就職活動などを通してそれを痛感しているらしく、何処へでも出掛けて有力者に顔を売っておくのは良い事だと言う。

しかしそれと同時に「実績」もやはり重要であり、必要な時にバックアップして貰えるだけの材料、例えば学術業界においては学術雑誌・学会等への論文投稿、専門書籍の出版、業界的有力者との共同著作や共同研究の有無、また教授年数(大学・大学院レベルで教えた経験)、など「継続した実績」が物を言う。正に「日々是決戦」である。(懐かしいなあ。)


という様なシビアな現実を生きる友人氏の様子を目の当たりにしながら、大いに刺激を受けて帰途に着く。


一寸ここいらで、スケジュールを今ひとたび見直してみる事にする。ワタシの生活、何かが間違っている。時間を上手く作って活用しなければ。


日々是決戦。

と呪文のように唱える今日この頃。


昨日翌日
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