せらび
c'est la vie
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みぃ


2005年07月19日(火) 監査再び

ここ数日、日本的に言うところの「台風」が勃発していて、ワタシの住む街のあたりは直撃は受けていないものの、まるでバケツをそこいらにひっくり返したかのような、蒸し暑い日が続いている。

全く爽やかでない。衣類はぴたりと張り付いて鬱陶しいし、日が落ちてもいつまでも暑くて寝苦しい。不快指数は終日鰻登りである。

日本の梅雨を思い出す今日この頃。

日本の皆さんの中には、「蒸し暑い夏」というのはアジアならではと思っていらっしゃる方もあるかも知れないが、ワタシの住む街でも良く見られ、以前内陸部から越して来たばかりの頃は、一体ワタシは東京に舞い戻って来たのか?とげんなりしたくらいである。

ちなみに緯度的には日本の東北部あたりとの事なので、冬は冬で大変寒い。

冬の話は過去の日記にも散々書いたが、今頃思い出して読んで見るのも、避暑に良いかも知れないとも思う。



そういう訳でワタシはこの国に長い事住んでいる所為で、選挙権は貰えないのに、また大した所得も無いのに、「所得税」というのだけはきっちり払わされている。

毎年四月に大急ぎでそれを計算して所謂「確定申告」というのを済ませると、今頃の時期に「監査」の通知が届く。

去年初めてそれが届いた時には、どうしてこんなに真っ当な暮らしをしているちっぽけな一外国人に過ぎないこのワタシが、こんな目に遭わなくてはならないのか、と大いに憤慨したのだが、まさかまた今年も届くとは思わなかった。


何という事は無い。今回は二千二年度の税金の支払いが然したる根拠も無しに「少な過ぎる」と言って来て、その差額というのは日本円にするとほんの三千円程度なのだが、それを「払え」と言うのである。

去年は二千一年度の税金支払いに対して同程度の差額を払えと言って来たのだが、既に決められた金額は全て支払ったのだから拒否します、と証拠書類のコピーなどをきっちり添えて返答したところ、「調査の結果、差額は0円という事が分かり、これは支払い請求には少なすぎるので、払わなくて良い」と返事が来た。

当たり前である。

それにしても、さすがお役所の言いそうな、偉そうな言いっぷりではないか。

自分の間違いで人に手間を取らせて置きながら、何か一言言ってくれてもいいんじゃないのかヲイ?

せめて切手代とかコピー代くらい返してくれるとか。



今年も勿論払わない。

これ以上、びた一文だって払わない。

冗談じゃないよ、全く。

この国は、貧乏人から金を沢山取る癖に、対する恩恵の方はちっとも寄こさない。

無闇に病院なんか行かれないし、下手に救急車なんか呼んだら、えらい事である。医療関係で自己破産というのは、良く聞く話でもある。

だからワタシなどのような外国人は、自分以外誰も守ってくれないという事を念頭に置いてきっちりやっていかないと、どんな目に遭うか知れやしないのである。

何しろ大使館だって当てにならないのだから。

彼らは日本企業の派遣社員には中々親切だから、該当する皆さんはご安心を。


ああそうだ、ちなみにニホンジンの場合、滞在し始めてから最初の五年間だったかはこの国での所得税徴収から免除になるという、「特別税金条約」が存在するので、語学留学だの企業の派遣社員だのといった短期在住者は、こういう事には一切関わらないで済む。

その期間にがっぽり稼いでおいて、後は引退という手もある。

それを過ぎると、世界中何処で稼いだ分でも、全て税金徴収の対象になる。



嗚呼それにしても暑い・・・

特にラップトップを使っているから、余計に暑いという考え方もある。

しかも、コーヒー飲みながら書いている。

今日は語学の授業が無い日なので、これからシャワーを浴びたら洗濯屋へ行って一仕事済ませ、それから図書館へ行こうと思っているのだが、近所の茶店で涼みながら勉強しても良いかも知れない。

どうせ冷房を使うなら、公共の場所で既に回っているのを利用した方が、新たに自宅で回すより環境的に得策、という話なのだが、ワタシのこんな倹しい努力は、この夏の猛暑を前にどれ程の効果があるのだろうか。


こういう暑い夏場に連日外で作業をする農家だとか庭師だとかいった皆さんというのは、大変だろうなあ。夏が勝負でもある訳で、そうすると日があるうちは精力的に働かねばならない。

お天道様と共に暮らす、というのは、口で言う程ロマンチックでは無い。


まだ七月。


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