せらび
c'est la vie
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みぃ


2005年04月07日(木) 春の雨がだらだらと続いて洪水注意報出る

あーあ、今度はモナコのプリンスも逝ってしまった。

ね、言った通りでしょう。最近人がどんどん死んでいくのです。厳しい冬を越したので、春になると老人には体力が残っていないのかしら。

レニエール三世(レーニエかも)という人は、グレイス・ケリーと結婚した事で有名だけれど、その在位年数が長い事でも知られているそうな。

とは言え、グレイスも早くに死んでしまうし、娘たちはスキャンダル多いし、禿げの一人息子は嫁さん貰う気も無さそうだし、家庭的にはあんまりツキが無かった人のようである。君もゆっくりおやすみレニエール。


ところでヴァティカンでは、「ポープ・フィーバー」が偉い事になっているらしい。

まるで民族大移動みたいな巡礼信者の数が、伊太利亜は羅馬の人口に匹敵する程押し寄せているという。

お上だけでは対処し切れていないらしく、ヴォランティアが町中を警備したり具合の悪くなった人を救護所へ連れて行ったり、また宿泊施設が足りないようで、一般市民に宿の提供を求めたりなどしているらしい。

信者でないワタシには、死人の身体をわざわざ見に出掛けていくという神経が良く分からないのだけれど、聖者の一員に新たに加えられる事になった(?)人物の死体なので、それはそれでご利益があると思われているのだろうか。これを「フィーバー」と言わずして何と言う、という印象である。



さて、増え続ける死人を他所に、このところのワタシは、次の職探しの為の情報収集に精を出している。

現在手掛けている課題が終わればワタシは晴れて自由の身となるので、次の山が押し寄せて来る前にさっさとズラカろうという企みである。尤も今の場を去る意向は既に伝えてあるので、早い所食い扶持を探さねばならないのである。

しかしいざ職探しとなると、何処からどう手を付けたら良いのやら、迷ってしまう。

先ずはCVとかレジュメとかいう、所謂履歴書のようなものを書き換えるのが先決なのだけれど、それと新たにやって行きたいと思っている職種との関連が上手く付けられないで、頭を悩ませているところである。

また、そういう訳で一寸未知の世界に入って行こうとしているので、その為のコネクションというものも一から築いていかねばならないので、知り合いという知り合いのツテなどを今片端から当たっているところでもある。

そんな事をしていると、果たして自分にそれだけの能力があるのだろうか、とふと考え込んでしまう。

長い事この業界に嫌々住み続けて来たので、自分の能力とか適正とかいうものに対して、甚だしく悲観的になってしまっているワタシが居る。

新たな業界に自分を売り込んでいかねばならないのだから、そんな弱気な事ではいかん、と思うのだけれど、そして自分がこれまで培って来た経験などを総合すると、そんじょそこらのガキンチョらには負けないものを持っている筈だ、とも思うのだけれど、しかしワタシには彼らにある「若さ」や少々の事では挫けない「打たれ強さ」というようなものは、既に無い。

そんなへなちょこな事では、手に入るものも入らないではないか、と自分に渇を入れながら、しかしこのご時世、そう簡単に仕事なんかないだろうなあ、などと弱気になったり、ここ数日そんな事の繰り返しである。



明日は同僚らとまた飲む事になっているので(それも相当珍しい話ではあるが)、余り期待はせず、しかしそれとなく彼らの取って置きの「職探し術」などを聞き出してみたいと思っている。


明日はエクリプスなので、予想外の展開になるやも知れず。期待半分。


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