せらび
c'est la vie
目次昨日翌日
みぃ


2005年02月20日(日) 昔の事ばかり思い出しているのはノスタルジィか現実逃避か

鬱状態が続く。

「藁をも掴む思い」の所為か、留学相談などで大学時代にお世話になった大先輩の事を、ふと思い出す。長年音信不通になっているのだけれど、確か昔貰った葉書が取ってあった筈、と埃をかぶった箱から引っ張り出してくる。

そこには1999年の消印があった。

メールアドレスも書いてあったのだが、何度送っても戻ってきてしまって、それきり連絡を取るのをすっかり諦めていた。しかし今回は、クラシックに手紙を出す事にする。風情なんてのでは無い。ワタシは手書きで日本語はもう書けないから、葉書ではなく手紙をタイプして出すのである。

嫁入り先と実家と、両方に出せば、どちらかが手元に届くだろう。非常に身体が弱い人なので、ひょっとすると今頃は実家に居るかも知れないと思う。

涙を拭きながら、思いを一気に手紙に吐き出す。

長く国を離れているうち、古い付き合いの人とは音信が途絶えている事が多い。思い出す事も沢山出てきて、大分薄くなった葉書の文字を眺めながら、今度こそなんとかして連絡を取らねばと思う。

一通り書き上げても、まだ涙が止まらない。

しかしやらねばならない事が相変わらず山積みなので、なんとか自分のご機嫌取りを試みる。冷蔵庫の中の食材も少ないので、明日ヨガレッスンの帰りに買い物に寄る事にして、今日のところはグリッツ(コーンミールのお粥状のもの)を作ったりヤム芋(さつま芋の親戚)を焼いてみたり、更に取って置きの鮭缶を開けてみたりと、お気に入りの食べ物責めにするものの、やはり気が晴れない。やる気を出さなくてはならないのに。

こういう日に限って、掛かってくるのは間違い電話ばかりである。メッセージには、どこぞの不動産会社から、本日のデュープレックス部屋(重層式アパート、通常は高額)の見学会のご感想やご質問などあれば是非ご連絡くださいなどと入っていて、ああワタシも今頃はそんなところへ住める身分だった筈なのに、一体何をやっているのだろう、と一層がっかりする。狭いのは一向に構わないのだから、もっと人の多いところや出入りのし易いアパートに越したいと思う。

昨日からまた寒波がやって来ていて、どうやら雪が続くらしい。大きな山場を一ヵ月後に控えて、ワタシは最近また忙しくなってきているので、この天候は頭が痛い。


底力が無くなって来たと、この頃思う。


昨日翌日
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