せらび
c'est la vie
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みぃ


2005年01月04日(火) 迎春のお喜びを申し上げます

読者の皆様、明けましてお目出とう御座います。

昨年中は、この様なワタシの独り言を呟いているだけの陰気な日記を読みにいらして下さって、誠に有難う御座います。ワタシの生活はまだ暫く変わらないと思われますので、今年もこのまま陰気にやって行きますから、その旨ご了承下さい。ご意見ご感想などがあればいつでもメールを下されば、楽しみに読ませて頂きます。



祖国での静かな正月と違い、他国では大晦日から元旦に掛けての深夜に、盛大に花火を打ち上げたり大きな電飾付き銀の玉を落っことしてみたり(大いなる資源の無駄遣い)などして祝うのが慣わしである。

余所のサイトで、新年の花火の費用を少し減らして先の災害の被災地に送ってやったら良い、というのを読んで、ああそれは何と良い考えだろうと感心しつつ、果たして例年と変わらぬ規模の各地の花火の様子をテレビで見ながら、言い知れぬ無力感のようなものに包まれつつ歳が明けた。

明けてから、回ってきたメールを読んでいたら、被災したとあるリゾート地では、瓦礫の山を片付けたりリリーフキャンプで人がごった返しているのを横目に、ビーチで寝転がって日焼けをしたりビールを飲みながら歓談する外国人旅行者がいるというので、吃驚した。リンク先の写真*の数々を見ながら、目を覆うような被災地の光景の彼是に戸惑うと同時に、またその呑気な旅行者たちの姿にも目を疑い、ああ人間というのはどうしてこうも不可解なのだろうと、新たな無力感を感じた。

*ここの写真の中にはかなりグロテスクなものが含まれているので、ご覧になる場合はご注意を。

この状況で、仮に自分のヴァケーションの日数が余っているとして、折角リゾート地がオープンしているから、それならば金も掛かっている事だし精々楽しんでから帰ろう、という具合に呑気に考えられるのだろうか。片や、逃げ遅れて水に飲み込まれたり瓦礫に押し遣られたりして命を落とした旅行者も多く居るというし、一歩間違えばそれは自分だったかも知れないというのに、それが他人事と割り切れてしまう神経は一体何なのだろう。

被災した旅行者を助けに行ってやれよ。同じ立場の外国人同士として、何かすべき事があるんじゃないのか。帰りの飛行機が飛べないというような事情があるのだとしたら、それまでの間リリーフキャンプでボランティアでもやれよ。

などと憤りながら、しかしひょっとすると現地では余り情報が届いていないのかも知れないとふと思う。直ぐ傍で起こっている災難に気付いていないのか。得てしてヴァケーション中というのは、俗世間の情報には疎くなりがちではあるから、ひょっとしてどれだけ酷い事になっているのか、理解していないのではあるまいか。

(…良い方に考え過ぎかしら。いや、でもDay 8の7枚目の写真に移っている白人男性の呑気に出っ張ったオナカが余りにも強烈で、この期に及んで更にビール飲むのかヲイ!と突っ込みたくなってしまうんだもの。)

と自問自答しているうちに、某欧州国の閣僚がヴァケーションでタイにいたのにそ知らぬ顔でヴァケーション続行というニュースが入って来た。まあ偉いさんでもこうなのだから、一般人のオジサンに真っ当な対応を期待しても無駄というものか。


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