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■ 原稿��
これがその、いつか教会の冊子に書かせてもらおうと
思っている原稿�，任后�
本当は違うことを書くつもりで、導入から書き始めたら
こんなに長くなっちゃったの
だから、ここで一旦切りました。
この何年かで読んで来た本や、信頼できる先生方の
ユーチューブでの学びが元になってまとめた感じです。
せっかくなので、ここにも載せます。
（長いよ〜〜）
「神様のお約束は成就してきたこと、これからも成就すること」
この頃世界中に反ユダヤ主義が広まって来ているのを見て心を痛めています。ネットのニュースコメントを覗けば、すぐにそれが分かります。そこにはユダヤ人ヘイトが溢れています。そもそもイスラエル建国の歴史の経緯を多くの方が正しく知らないままに語っているのが見えて来ます。テレビの中東の解説でよく使われる時代ごとの4つの地図。最初の1946年あたりの地図がほぼ真っ黒になっており「パレスチナランド」とか「アラブ人支配地域」となっているものがあります。あれは事実ではありません。ウィキペディアの「分割決議」を検索していただくと、分割決議案を作るときの参考とした、そのころの「土地の所有状況」「人口状況」の分布図を見ても、あの真っ黒の地図が間違いなのが分かります。ですが、多くの方が何となくのイメージで「そこにパレスチナという国があって、先に住んでいた人たちがいたのに、ユダヤ人が暴力で彼らを無理やり追い出した。」大体このように理解されているのではないでしょうか。ですがそれは事実ではありません。
例えば、もし皆さんも誰かに悪口を言われたとして、その人が事実かどうかも十分に調べもしないで、頭の中で作り上げた妄想の私のことを、そこいら中に悪くふれ回っているとしたらやはり悲しいですよね・・・（主はすべてをご存知です）それと同じです。ユダヤ人はずっとそのような中を生きて来ました。
まず、そこにパレスチナという国はできたことがありません。これがまず大事な一点目です。そこは「パレスチナ地方」です。ユダヤの地名であったのをローマ皇帝ハドリアヌスが、ユダヤ人への嫌がらせとして、旧約の敵「ペリシテの地」の意味に改名してしまったのです。現在のいわゆる「パレスチナ人」はアラブ人で、ペリシテ人の子孫でも何でもありません。そこは「パレスチナ高原」という地名であり、何なら昔は「ユダヤ人」が「パレスチナ人」と呼ばれていたこともあります。そこにパレスチナ国はなく、オスマントルコ帝国がありました。（1229~1922年）その当時からも、ユダヤ人、アラブ人両方がいました。1800年代後半オスマン帝国が弱体化し国を開くと、ユダヤ人の移民が増えて来ます。やがてオスマン帝国に代わってイギリスが委任統治します。（1920~1948年）そして1948年にはイスラエルが建国します。パレスチナ国もできる予定でしたが、イスラエル建国を認めたくなくて、戦争を仕掛け、負けたのです。パレスチナ国になるはずだった地は、イスラエルではなくアラブ諸国が取りました。（ガザはエジプト、ヨルダン西岸はヨルダンが）これが大枠です。
さて話を戻します。1880年頃から（1700年代からもぽつぽつ）「アリヤ（波）」という「ユダヤ人の帰還運動」が始まりました。第一アリヤから第五アリヤまでに分類できます。
最初の第一アリヤのユダヤ人たちは、スーツを着てやってきたような理想主義の人たちでした。理想だけで来てしまったので、現地に着いてから挫折し、失敗して元の地へ帰って行く人が多かったです。なぜなら、あの辺りは手ごわい「誰も住まない荒れ果てた地」であったからです。
その証拠は「トムソーヤの冒険」の作者、マーク・トウェインが、「地中海遊覧記」（1869年執筆）の中で、あの地を訪れた時のことを記しています。「荒涼とした沈黙の地がどこまでも広がっている……旅行の途次、我々は人っ子一人見かけなかった」とあります。
聞いた話では、オスマントルコが燃料のための木々を、あの辺りから伐採して集めていたことや、また木一本に対し税金をかけていたために、皆節税のために木を抜いてしまったとも聞きます。
そこで第二アリヤ〜のユダヤ人たちは、体力のある若い人たちが中心となり、農業の学びと訓練受けてから、あの地へと入ってきました。今ではすっかりビルが立ち並ぶイスラエルの大都会「テルアビブ」ですが、第二アリヤの頃の写真をネットで見ました。本当に何もない砂地であったのが分かります。そこに農具を持った若者たちが、これから開拓をせん！と希望を胸に立っている姿の写真でした。アラブ人たちもすでにいましたが、そのように、人の住んでいるところは避けて、誰も住まないような荒れた地を選び、自分たちの手でこつこつと開拓していったのが本当の歴史です。
または、正式に不在地主から土地を購入して住んで行きました。使い物にならない荒れ地でしたが、法外な値段を請求されました。けれどユダヤ人たちはそこに住むためには、高額な土地代を払ってでも住んでいきました。決して暴力で追い出したのではありません。
途中、第一次世界大戦が起き（1914~18年）一旦アリヤは中断しましたが、その後も続けて世界中からのユダヤ人帰還が続きます。こうして、水の少ない土地で、工夫しながら緑を増やしていきます。水を点滴のように少しずつ注ぐよう節約しながら植物を育てる方法も編み出していきました。緑が増えて土地が豊かになってくると、渡り鳥労働者のアラブ人たちも多くその地に流れ込んで来て、アラブ人人口も増えて来ました。アラブ人の農場で働くよりも、ユダヤ人の農場で働く方が賃金が良かったからです。初めのうちはわりと共存していましたが、1936年頃から双方の喧嘩が勃発し始めます。
そして第二次世界大戦が始まり、ホロコーストが起きました。これはクリスチャンたちがユダヤ人に「キリスト殺し」というレッテル貼りをしたためであることを知らなければなりません。また神が頑なな「イスラエル」を見捨て、イスラエルは「教会」に置き換わったのだ。という間違った神学をヒトラーは使いました。またロシアでのポグロムや、アラブ人による迫害など、世界中で反ユダヤ主義が起こりました。ですが、かえってそのことがきかっけとなって、ユダヤ人たちは益々「シオンへ戻ろう」と祖国であるあの地に帰ってくるようになりました。今でも帰って来ています。戦争中の今も。
それは、エゼキエル書37章の「干からびた骨」の預言の成就です。ここにはっきりと「干からびた骨」は「イスラエルの全家である」（３７：１１）と主がご説明くださっています。その骨々が谷間に転がっている様子は、ホロコーストを始めとするユダヤ人への迫害による死です。しかし神様が命じると、干からびた骨がガラガラと音を立てながら組み合って、筋をつけ、肉を生じ、皮膚が覆いました。これが「イスラエル建国」の預言です。その通り1948年に奇跡的に国が再建されました。ここにもたくさんの奇跡があります。（アメリカの大統領が反ユダヤ主義のルーズベルトだったのが急死し、聖書の預言を文字通り信じるトルーマンに代わったことなど）それまでは、だれもそんなイスラエルの国が再建されるなんて・・・と笑って信じなかったことです。
こうして干からびた骨は組み合わされ、人の姿となりました。しかし、「その中に、息はなかった」（8節）とあります。「息とは御霊のこと」です。ただ肉体的に復活した。これが、今のイスラエル国家の姿です。
「イスラエルの回復」には段階があります。今のイスラエル国家の彼らは、まだほとんどの人がイエス様を主とは信じていません。メシアはまだ来ていないと思っています。これもキリスト教会が行った迫害が妨げとなっていることを知らなければなりません。ユダヤ人の多くは新約聖書を読みません。新約には「ユダヤ人の迫害の方法が記されている」と思って嫌厭しているからです。ユーチューブで、イスラエル人に路傍伝道するメシアニックジューのチャンネルがあります。街行くイスラエル人たちは、驚くほどにイエス様の事を知りません。日本人の方がまだ知っているくらいです。
しかし、エゼキエル37章9節はこう預言されています。「そのとき、主は仰せられた。『息に預言せよ。人の子よ。預言して言え。神である主はこう仰せられる。息よ。四方から吹いてこい。この殺された者たちに吹きつけて、彼らを生き返らせよ。』」と主が命じられます。それが、終末、世の終わりのときに起こる「イスラエルの民族的回心」の救いの奥義です。ローマ11章に約束されているとおり、世の終わりのときにイスラエルは悔い改めてイエスが真のメシアであることを信じると約束されています。息が入り、御霊によって十字架の主を信じます。エゼキエルの預言とこのことが繋がります。そして、患難期の苦しみを通り、彼らが本気でメシアを呼ぶとき、主がご再臨なさいます。
それだから、私たちはこの約束を信じ彼らの救いのために祈っていきます。異邦人のために、そしてユダヤ人のために。二つの羊の群れが一つになる、一人の牧者について行く。このことをもっと多くのクリスチャンに知ってもらいたいと願っています。
実は今回原稿を書き始めたのは、聖書の預言がそのまますでに成就した、ロシアからのユダヤ人帰還、エチオピアからのユダヤ人帰還の奇跡をお分かちしようと思ってこれを書き始めました。ですが、導入のここまででもう大分長くなってしまいました！（笑）それはまた機会があれば続きを書かせていただきたいと思います。
実は日本のキリスト教会の中にも、「反ユダヤ主義」が広まって来ているのを見ています。それは悪魔が喜ぶ道です。その原因はまず歴史を正しく知らないことが大きいと思っています。事実を知らないままに人の悪口を言うようなことです。それで私は数年前から少しずつですが勉強を始めました。まだまだ知りませんので勉強していきます。皆様にも知っていただきたくここに書かせていただきました。
興味のある方にはお勧めの本があります。どちらも大変かみ砕いて書いてあります。
「実は知らなかったイスラエル」B.F.P.Japan 川端光生
「世界は聖書でできている」秀和システム 高原剛一郎
2025年05月13日(火)
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