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■ マタイ18章つづき
昨日の話の続きです。
マタイ１８章の話はこうです。
1万タラント（6000億円）の借金をした男が
主人のあわれみで、ただで赦されました。
けれど、自分に対し
100デナリ（100万円）の借りのある仲間に対しては
捕まえて首を絞めて牢に投げ入れた話です。
「赦し」についての話ですが、
これが昨日改めて「兄弟」、
つまり「教会の中」の「クリスチャン同士」の話だった
と気づいたのです。
どうしてそれで、あ！と思ったかと言うと
そこにはすでに「十字架」があるからです。
「赦し」について、間違ったイメージが
あるんじゃないかと思います。
それが昨日の「水に流す」や「容認する」
などと一緒にされることです。
それで、それとは違うと言うために
借金のたとえの前に、15節〜の
「兄弟（教会の中、クリスチャン）が罪を犯したなら、
行って二人だけのところで責めなさい。」
から始まって、聞き入れなければ段階を踏んで
罪を知らせる話が出て来るのじゃないでしょうか。
それは、相手を責め立てて潰すのが目的ではなく、
「十字架」をもう一度仰ぎ、
本当の兄弟を得るためでした。
�汽灰螢鵐硲犠呂砲蓮�教会の中で問題が起きていても
何もしないままで黙認していたことが書かれています。
それが「赦し」でしょうか。
だからパウロはその間違いを指摘しています。
それで、今朝、
布団の中でまた「あ！」と思いました。
「兄弟」間の話なのだから、家の問題もそうだ。
（我が家はクリスチャン家族ですから）
それで、１年半くらい前のことを思い出しました。
うちの中のことでストレスが溜まりに溜まり、
私がネットのメールカウンセリングを受けたのです。
そこで「自分の気持ちを伝えるように」と
アドバイスされました。
それで、家の中できついことを言われたりされたり
したときには、まずは離れて、時間を置き、
何が嫌だったのか、相手はどうしてそうするのか
ノートに書き出して、出来事を客観的に見て、
整理をするようになりました。
それで、あまり長くは時間を置かず
いい時がくるのを見計らって相手に伝えます。
「あなたはね！」と相手を主語にすると
まず喧嘩になるでしょう。
「私は」と、自分を主語にした「Iメッセージ」で、
気持ちを伝えるのです。
それを一年半積み重ねてきて、この頃母とも関係が
良くなって、
もちろん喧嘩もまたすぐに起きますが、
その段階を繰り返して、赦し合って来ています。
「行って、ふたりだけのところで責めなさい。
もし聞き入れたら、あなたは兄弟を得たのです。」
（マタイ１８：１５）
は、Ｉメッセージだ。と今朝思いました。
ただひたすらぐっと我慢しつづけることや
黙認して置いておくのでなく、
あるいはむやみに水に流すのでもなく、
同じ「十字架」を仰ぐ兄弟を得るために
まず「言う」。
そして兄弟が「十字架」を仰ぐ。
そして
自分がもっと大きな借金を赦されていることを
思い出して
自分も「十字架」を仰ぐ。
二人ともが同じ罪人で、
キリストの流された血によってのみ赦されている。
そういうことが「赦し」ではないか。
と思いました。
「十字架」が二人共のど真ん中にないとです。
繰り返しになりますが
その「十字架」をすっとばしてしまって
「十字架」無しのままで、「赦し」を考えているから、
それはどうも・・・ともやもやしてたのです。
それで、
今朝調べていたらルカ17章に答えがありました。
イエス様がはっきりと言われてました。
「気をつけなさい。もし兄弟が罪を犯したなら、
彼を戒めなさい。そして悔い改めれば、赦しなさい。
かりに、あなたに対して1日に7度罪を犯しても、
『悔い改めます。』と言って7度あなたのところに
来るなら赦してやりなさい。」
（ルカ１７：３〜４）
そしてマタイでは「7度を70倍」
つまり何度同じことになっても永遠に！
です。
ちなみに、100デナリはそれなりの借金ですが
自分の負債の1万タラントは桁外れな
天文学的な数字です。
100デナリは100日分の労働賃金に値しますが、
１万タラントは、16万４千年分の労働賃金です！
自分が兄弟から何かされたとしても
自分の神様の前にしでかしている借金から
比べたら微々たるものです。
それは返そうにも返せない。一生かけても、
16万４千年分ですから想像もつかないほどの負債です。
ある先生は、
「もう少し待ってくれ。そうすれば自分で返します。」
と言ってるのがとても滑稽だ。
とメッセージされていました。
「神様の赦しは要りません。十字架は必要ないです。
自分の力で返していきます。」
と、自分の努力で罪をなくそうとしているのは、
16万４千年分の借金があるのに、あとちょっとで
返せるんだと思ってるのと同じだ。
というのです。
今朝、また布団の中で
ここを題材とした絵本が子どものころあったのを
思い出しました。
「いじわーるさん」と「びんぼさん」の話です。
自分の借金すべてを、主人のあわれみで赦されたのに
びんぼさんの首を締めて牢獄に入れたいじわーるさんの
顔が浮かんできました。
私も十字架が必要です。
2022年08月16日(火)
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