あたたかなおうち



 あし

朝、ちゅちゅのおうちを見ると、
後ろ足がゲージに挟まって変な方向に曲がっていた。


私は血の気が引いた。


変に曲がっているので、そこから動けない。
一晩中もがき続けていたのだろう。
自分で引っ掻いたような傷と、血の痕がある。


私は夢中で
なかなか外れない足を、思い切って動かした。

するりと足が抜ける。

ちゅちゅがころんと転がる。

私は脱力して座り込む。
全身のちからが抜ける。



ちゅちゅを手のひらに乗せる。

ちゅちゅの足は動かなくなった。

2004年12月15日(水)
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