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■ 羽
祐ちゃんが針金で作った羽をくれた。 学校の工作で作ったのだという。
壁の高いところくくりつけながら、祐ちゃんが言う。
華には羽があるからね
私は泣きそうになる。 もう、だめだ。 自分に自信がもてない。 何をやってもうまくいかない。 …本当に先生になれるんだろうか。
“魔女の宅急便”のキキ、飛べなくなるでしょ
羽をつけ終えた祐ちゃんが、私の隣に座る。 おでこにキスをしてくれる。
でもキキは、また飛べるようになったでしょう?
私は涙が溢れてうなずくことしかできない。
2004年12月14日(火)
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