あたたかなおうち



 手紙

祐ちゃんの家に泊まった。

私はとても疲れていて、先に布団に入っていたら
そのまま眠ってしまった。
朝、祐ちゃんの目覚ましの音で目が覚める。
おはよう、祐ちゃん。
背中にぴとりとくっつく。

私は寝ぼけながら、
お手紙書いて、とお願いする。
はいはい、と祐ちゃんの優しい声がする。

もう一度目が覚めると祐ちゃんはもういなかった。
テーブルの上にノートの切れ端が置いてある。
ほんの5行くらいの、たわいのない手紙。

祐ちゃんはとてもきれいな字を書く。
生徒のような気持ちで、それを何度か読み返す。

さあ、今日も頑張ろう。


2004年10月15日(金)
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