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■ BMWザウバーの粋な配慮
2006年10月21日(土)
今週末にブラジル・インテルラゴスサーキットで行われるF1第18戦ブラジルグランプリが、ミハエル・シューマッハにとってF1ラストランとなるが、シューマッハと同じドイツのメーカーチームであるBMWザウバーがそのシューマッハに敬意の意を表し、マシンのリヤウィングに『Thanks Michael』と『Danke Michael』と表記した。
BMWザウバーのマリオ・タイセン代表はこれに対して、「F1史上、類を見ないこの最も成功したドライバーは、このレースをもって引退する。彼はこのスポーツにおいて最高のドライバーであり、またとりわけ母国ドイツにおいて人気が高いドライバーだった。われわれは彼に感謝の意を込めて、われわれのマシンのリヤウィングに『Thanks Michael』と『Danke Michael』と表記したんだ」と語った。 またミハエル・シューマッハもBMWザウバーの粋な計らいに対し、「みんなはこれが『最後のレース』と騒ぐけれど、僕自身の気持ちはいつものレースと何ら変わりはないよ。僕を取り巻くカメラマンの数が多いのは感じるけれどね。ただ一つ、これまでのレースと違うのは、BMWザウバーのマシンの後ろに『シューマッハ、ありがとう』というメッセージが見られたことだけ。とてもうれしかったね。こちらこそ感謝しているよ」と感激していた。
ミハエル・シューマッハがF1の歴史に大きな足跡を残し、多大な影響を与えてきたことは紛れもない事実だ。そしてそのシューマッハの引退もまた、F1の歴史において、1つの時代が終わる重要な出来事である。そのシューマッハの引退に際し、BMWザウバーのような気の利いたエールを贈ると言うことは、同国のチームとはいえライバルチームという組織の垣根を越え、同じF1を戦ってきた者同士を称え合う美しく素晴らしいスポーツマンシップを感じられ、心温まる。
BMWザウバーのしたことは、ささやかなことではあるが、称賛に値する。
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