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■ F1モンツァ合同テスト
2006年09月02日(土)
F1は来週末に第15戦イタリアグランプリが行われますが、それに先立って今週グランプリの舞台であるモンツァ・サーキットでの合同テストが行われました。
先月30日から始まった合同テストは、初日にスーパーアグリが、前戦トルコグランプリで投入された新型マシンSA06完全型にいきなりマシントラブルが発生し、今回の目的だったマシンの熟成がままならぬまま、ステアリングを握った山本左近はわずか3周のインストレーションラップだけに留まりました。 一方、このコースを得意としている地元のフェラーリは、前戦トルコで初優勝を決めたフェリペ・マッサがトップタイムをマークし、テストドライバーのルカ・バドエルも2番手タイムをマークしてワンツーとなりました。
2日目は、スーパーアグリは前日のトラブルを解決し、ようやくまともな周回ができ、ステアリングを握った山本左近はこの日トータル67ラップを周回しました。しかし、午後から予定されていた佐藤琢磨の走行はなく、琢磨による開発・熟成は最終日の1日だけに賭けることとなりました。 この日はレッドブルとトロロッソが加わり全11チームが出揃い、ウィリアムズのニコ・ロズベルグが前日のマッサのタイムを上回る1分22秒038のタイムでトップに立ちました。この日は9番手のルーベンス・バリチェロ(ホンダ)までが同じ1分22秒台に並ぶという熾烈さをみせました。また、タイトル争いを続ける注目の二人はルノーのアロンソが5番手に、フェラーリのシューマッハが7番手につけました。
そして最終日は、タイトル争いを繰り広げるフェラーリとルノーで、トップタイムを記録したのはフェラーリのマッサ、以下アロンソ、シューマッハと前戦トルコグランプリの表彰台そのままの顔ぶれが上位3位までを占めて終えました。そしてホンダのジェンソン・バトンが修復不能な大クラッシュに見舞われ、バリチェロはホンダが投入した2007年仕様のエンジンの大ブローに見舞われました。そしてもう一方のホンダ・エンジンを搭載するスーパーアグリでは、またもギヤボックスとみられるトラブルで時間を失い、遅くなってやっと佐藤琢磨がドライブするものの、予定のプログラムをすべて消化することはできませんでした。
今回の合同テストは、来週末に行われるイタリアグランプリの舞台で事前にテストができるとあって、多くのチームは来週末のレースを見据えた調整を入念に行いましたが、やはりトータルでは地元のフェラーリが好調でしたね。フェラーリはなぜかサンマリノやモンツァと言った地元でのレースでは好調ですが、タイトル争いでは残り4戦でシューマッハがアロンソに12ポイント差を付けられており、さらにイタリアグランプリ終了後にはシューマッハの去就が明らかになるのではと言われているため、絶対に負けられないレースとなります。しかしアロンソが最終日にフェラーリのマッサに次ぐ2番手タイムをマークしているため、来週末のレースでもシューマッハとアロンソの接近戦が期待できそうです。
注目のスーパーアグリは、まだ完成間もない新型マシンSA06が相次ぐトラブルによってマシン開発と熟成がままならず、来週末のレースでも期待できそうにないですね。ホンダが今回のテストで初めて持ち込んだ2007年用のエンジンも信頼性に不安があるため、おそらく来週末のレースでは従来のエンジンに戻されるものと思われます。
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