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■ M-NESTトロフィー第3戦(決勝)
2006年08月09日(水)
ダーティーな路面にコースアウト続出! 山本NSX、スピンアウトするも3連勝を飾る!
M−NESTトロフィー第3戦ラグナ・セカが日本時間の今日昼過ぎにおこなわれ、開幕戦から2連勝中の山本(NSX)が第3戦も制し3連勝を飾った。ポールポジションからスタートした中野(S2000)はまたしても首位を守りきることができず2位に終わった。
スタートでは2番手スタートの池上(GT−R)が素晴らしいスタートダッシュを決めて1コーナーまでにポールポジションの中野を捉え、インから中野を抜き去っていった。一方3番手スタートの山本も1コーナーまでに中野を捉え、山本はアウト側から中野を抜こうと試みるが、コースアウトしてスピンを喫し最後尾に順位を落としてしまった。後方では最後尾スタートの大木(RX−7)が前をゆく佐々木(フェアレディZ)とスピンアウトした山本をかわして4位に浮上。
山本は最後尾からの猛追を開始し、2周目には佐々木、3周目には大木をかわして早くも4位に順位を上げる。その4周目に3位走行中だった鈴木(スープラRZ)がコークスクリュー後の高速コーナーでオーバーランを喫してスピン、大きくタイムロスして最後尾に転落。 山本は4周目に入りさらにコークスクリュー手前のストレートで中野をかわして2位に浮上し、トップの池上にターゲットを絞る。中野はペースが思うように上がらず池上、山本のトップ2台に徐々に離されていく。
6周目が終わった時点でレースリーダーは池上、その後ろに山本、中野と続き、約10秒遅れて4位佐々木、5位大木、6位鈴木のオーダーで、1〜3位、4〜6位の2集団が形成される。しかし7周目に入った直後の1コーナーで、今度はトップを走行していた池上が痛恨のコースアウトを喫し、山本と中野に相次いでかわされ3位に順位を下げてしまう。 8周目にトップの山本と3位池上がピットインしたため、中野が暫定トップに躍り出る。さらに翌9周目には4位佐々木、6位鈴木がピットに入り、大木が4位に順位を上げた。
その後中野はピットインしないまま10週目を迎えたが、ここでファステストラップを連発しながら追走していた山本が追いつき、約1周もの間テール・トゥ・ノーズの接近戦が続くも、ファイナルラップに突入した直後のホームストレートで山本が中野のスリップストリームに入り、1コーナーでインから中野をパスして首位に返り咲いた。
山本はそのままハイペースを維持し、最後は2位中野に7秒以上の差を付けてトップチェッカー。負けなしの開幕3連勝を飾った。ピットインを行わなかった中野は2位、その約2秒差で池上が3位。もう1人ピットインをしなかった大木が自己最高位の4位フィニッシュを達成し、佐々木が5位、鈴木は最下位に終わった。
この結果ポイント争いでは3連勝の山本が30ポイントとなり、ランキング2位の中野との差を14ポイントに広げた。また今回4位でフィニッシュした大木は5位フィニッシュの佐々木を1ポイント上回り、再びランキング5位に浮上。
■1位……山本(ホンダNSX) 「苦手なラグナ・セカで勝てて非常に嬉しい。NSXは非常に速くて走りやすいマシンだ。このままマシンアドバンテージを活かして、全戦優勝を狙っていきたい。中野とも14ポイント差を付けたことでタイトル争いで序盤に大きなリードを築いた。今後はモナコなどもっと苦手なコースが控えているので、今のうちに貯金できて安心している。今後も気を引き締めていくつもりだ。」
■2位……中野(ホンダS2000) 「ミディアムタイヤを履いてノーピット作戦でいったのだが、やはりソフトタイヤを履くNSXにはまったく歯が立たなかった。山本は今回も非常に速かった。ファイナルラップまで何とか抑えきったが、ホームストレートで横に並ばれて為す術がなかった。僕は今回のレースで一度もミスをしなかったけど、厳しい戦いだった。数少ない勝てそうなコースで勝てなかったのが残念だ。」
■3位……池上(日産スカイラインGT−R) 「今回は優勝も狙えただけに、7周目のコースアウトが悔やまれてならない。このコースは苦手なコースだったから自宅で猛特訓してミスをしないように注意していたが、やはり決勝ではプレッシャーに負けてしまった。追われる立場の怖さを知ったレースだった。ただ、ファイナルラップでは中野のテールを追うことができ、あともう1周あれば抜くことができたかもしれない。自分も勝てるチャンスがあることは今日のレースでよく分かった。どこかのレースで是非勝ちたい。」
■4位……大木(マツダRX−8) 「ノーピット作戦が功を奏して自己最高位の4位でフィニッシュできて良かった。今回はライバルがミスをしてくれたおかげで順位を上げることができたけど、ピット作戦で順位を上げられることが分かったから、今後に活かしたい。5位、4位と来たから、次は表彰台を狙いたい。(※M−NESTトロフィーでは表彰台はありません。)」
■5位……佐々木(日産フェアレディZ) 「鈴木がスピンしてくれたおかげで最後尾は免れたが、やはりフェアレディZに限界を感じている。このまま5戦を終了するまでにこのポジションから抜け出すことはできそうにないので、5戦終了後に救済ルールを適用してマシンを選び直すつもりだ。とりあえずあと3戦は何とかやれるだけのことをやるしかない。」
■6位……鈴木(トヨタスープラ) 「スピンさえしなければ4位は確実だった。今回は最下位に終わって非常に残念だ。このコースはあまり好きなコースではなく、練習でも油断するとすぐにスピンしてしまうが、今回はたった一度だけミスをしてしまった。ただ、そのミスが大きなミスでタイムロスしてしまい、最後まで順位を上げることができなかった。」
次戦M−NESTトロフィー第4戦は、東京の実在する市街地をサーキットに仕立て上げた東京R246。南青山のホンダ本社や国会議事堂前を走り抜ける超高速バトルが期待される。ホンダ本社の御前でもNSXとS2000のホンダ対決は見られるのか。
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