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■ Makoタバコ脱却に至る実験(1)
2006年05月25日(木)
昨日のVoiceでは、12年間に及んだ喫煙生活に終止符を打ったをいうお話をしましたが、今回は実際どのようにしてタバコからの脱却に成功したかというお話をしましょう。現在タバコを吸っていて禁煙をお考えの方は、参考になるかもしれませんね。 ただし、僕の場合タバコを完全に辞めようと思った時点ですでに一番軽い1mgのタバコを吸っており、これから書く方法で誰でも確実にタバコが辞められるとは限らないのであしからず。
僕は常々タバコが辞められたらどんなに素晴らしいだろうと思っていたのですが、数年前にある番組で、タバコを吸っている人に「タバコを嫌いになる」催眠術をかけ、そのままその催眠術を解かずに非喫煙者にしてしまったという話が紹介されていたのを観て、自分の意志が弱いのを棚に上げて、「僕もタバコが嫌いになる催眠術をかけて欲しいなあ〜」などと身勝手なことを考えていました。
さて、皆さんも一度はCMなどで耳にしたことがあると思いますが、「ニコレット」というガムタイプの禁煙補助薬がありまして、タバコを吸いたくなったらこのニコレットを食べ、徐々にニコレットの数を減らしていき禁煙していくという方法があります。僕もこのニコレットを試してみようかと思っていたのですが、実際に薬局へ行って見てみると、このニコレットは一箱4000円以上もする高価なもので、しかもこれまで「禁煙パイポ」などの禁煙グッズを試して失敗しているので、高い金を出してニコレットを買っても、また失敗したらいやだなあと思い、ニコレットを買うのをためらっていました。 ニコレットはタバコを吸わない健康な人が噛むと心臓に負担がかかるなどの副作用があり、実際ニコレットを試した友人の話では、非常にマズイガムで、ニコレットを噛むぐらいならタバコを吸った方がマシだということでした。
そこで思いついたのは、催眠術とニコレットの発想を組み合わせたもの。
まず高価なニコレットの代わりに、普通にコンビニなどで売っているキシリトールガムを買ってきます。キシリトールは歯に良いとされ、しかもノンシュガーなので虫歯の原因にならず、キシリトールを一度に多く摂取するとお腹が緩くなるという副作用がありますが、それは一過性のもので、基本的にはキシリトールガムを頻繁に食べていてもほとんど身体に害はないです。で、このキシリトールガムをニコレットの代わりにして、タバコが吸いたくなったらキシリトールガムを噛むようにしていくわけですが、ここでもう一つ重要なことがあります。
それは、キシリトールガムに対して、「これは最近開発されたガムタイプのタバコである」という自己暗示をかけるということです。つまり、キシリトールガムを“タバコの代用品”ではなく、あくまでも“新しいタイプのタバコ”であると自分自身に思い込ませておくというわけです。わかりやすく言えば、従来の“葉っぱを筒状に巻いたものに火を付けて吸引するタイプのタバコ”から、“口の中で噛むだけで火を使用しないのでライターいらずという画期的なガムタイプのタバコ”に乗り換えたと考え、あくまで自分は今もなおタバコを常習しているという意識でいるということです。
このようにして、タバコが吸いたくなったらすかさずキシリトールガムを噛むようにして「キシリトールガムはタバコの代わりになるのか」という実験が始まったわけですが、実際始めてみると、キシリトールガムのミント味をメンソールタバコだと思えば口の中の感覚は非常に似ていて、いつしか何の違和感もなく定期的に口の中にガムを放り込むのが常習化していきました。
おかげで灰皿が不要になりゴミ箱の中からも吸い殻やタバコの空き箱が消えていったのですが、代わりに大量の噛み終わったガムを紙で包んで丸めた物がゴミ箱を埋め尽くすようになりました。仕事が忙しいときなど、多いときには1日に20粒以上ガムを噛むようになり、噛んでいる時間にすると、眠っているときや食事時、入浴時、あるいはお客さんとの打ち合わせ時などを除くほとんどの時間ガムを噛み続けているようになりました。
ただ、先に述べたように、キシリトールガムはお腹が緩くなることはありますが基本的には無害であり、ガムを噛む行為自体には“人と接する上でのマナー”を考慮する必要がありますが、それさえ注意すれば誰にも迷惑を掛けるわけでもないのでひっきりなしに噛んでいても問題はないですし、何と言ってもタバコを吸い続けるよりはガムを噛み続ける方がはるかにマシなので、ガムの食べ過ぎは自分自身で容認することにしました。
こうしてとりあえずは、「キシリトールガムはタバコの代わりになるのか」という実験の第1段階は成功しましたので、続いて第2段階に進むことにしました。第2段階は、僕がこれまでの人生の中で、無性にタバコを吸いたくなるシチュエーションでも、果たして「キシリトールガムはタバコの代わりになるのか」という実験です。
(続く)
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