Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 Mako Hakkinenn、タバコを辞める
2006年05月24日(水)

 F1ファンの方の中にはご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、EU加盟国の間で決められた法律により、EU圏内のグランプリではタバコ広告が全面禁止となっているため、現在タバコ企業を大口スポンサーに持っているF1チームは早々にタバコ産業からの脱却を迫られています。
 具体的には、フェラーリはマルボロ、ルノーはマイルドセブン、ホンダはラッキーストライクとそれぞれタバコ産業がメインスポンサーになっており、トップチームではマクラーレンが昨年末でウエストとのパートナーシップを解消し、来シーズンからボーダフォンがメインスポンサーに付くことが決まっているので、いち早くタバコ産業からの脱却に成功しています。

 このEUでのタバコ広告の全面禁止に伴い、僕も12年間の蜜月関係を保ってきたタバコ産業から脱却することに成功しました。……まあ要するに、12年間吸い続けてきたタバコを辞めることに成功したというわけです。
 実は少し前にすでに辞めていたのですが、その時点では継続できるかわからなかったので特に宣言していませんでしたが、おそらくもうタバコを吸わなくてもまったく平気だろうと確信が持てるようになったので、今回初めてタバコを辞めたことを公表するに至りました。

 ご存じのように日本では増税に伴い7月1日からのタバコ料金が値上げされ、さらに静岡市ではある小学生の提案によって成立した条例により“歩きタバコ”が規制されることになり、喫煙家はますます肩身の狭い思いをしなくてはならなくなってしまうわけですが、それらに先立ってタバコを辞められたのは、非常に大きな意味があります。

 僕の喫煙の歴史は1993年(18歳)からで、アイルトン・セナの影響で吸い始めたマルボロが始まりでした。その後大学に入ると様々な愛煙家に出会い、その影響でJPS、ラッキーストライク、キャスターマイルド、キャメル、ジタン、ガラム、マイルドセブンなど様々な銘柄のタバコを試したのですが、95年にマルボロからマイルドセブン・ライト(5mg)に落ち着き、その後99年までマイルドセブン・ライトの時代が続きました。
 99年頃から減煙を意識するようになり始め、マイルドセブン・ライトからマイルドセブン・スーパーライト(3mg)に落とし、さらに2000年に入るとマイルドセブン・ワン(1mg)といよいよ1mg時代に突入し、2001年には好みの関係で同じ1mgのケントワンに移行しました。

 その後は最後までケントワンだったのですが、ニコチンの量が1mgになっても本数を減らすことができず、僕はこのままずっとタバコを辞めることはできないのだろうかと諦めかけていました。しかし、実際にタバコを辞めてみると、もう何年も1mgのタバコを吸っていたおかげで常習性や禁断症状が和らいでいたのか、特にストレスもなく禁煙生活を続けることができ、今ではタバコがなくても全然平気になりました。おかげで肌の調子も良くなり、新しい部屋をヤニで汚すこともなく、何より食べ物が以前より美味しく感じられるようになりました。

 タバコを吸って真っ黒になってしまった肺が完全にきれいなピンク色に戻るには最低でも4〜5年はかかると言われています。つまり僕の場合、36歳ぐらいには、肺がきれいなピンク色に戻ると言うことになります。その頃がとても楽しみです。
 タバコを辞めると太りやすくなるという話をよく耳にしますが、タバコを辞めたことで口が寂しくなったのを紛らわすために、間食に走らないよう気を付けたいと思います。



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