Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 スーパーアグリSA05、サーキットデビュー!
2006年02月22日(水)

【2006 Voice Rally Result】(Update:March1)
 Mako Hakkinenn(M-NEST.net/JPN)…… -8days


 ……やべえ、なかなか追いつけねえ……。

 今シーズンからF1に新規参入する日本のコンストラクターチーム「スーパーアグリ・フォーミュラ1」の記念すべき第1号車「SA05」が、ついに21日のシルバーストーンでの合同テストで動き出しました!ゼロからのスタートだった昨年11月1日のF1参戦発表からわずか100日でのサーキットデビューは、F1史上でもほとんど例がないといっていいでしょう。

 さて、まずそのSA05のカラーリングですが、純白のボディにホンダ、ブリヂストンのロゴ、ミラーには2輪界で有名なウェアブランドのベリックのロゴが入っているだけというシンプルなものでした。
 マシンの形状に関しては、今月15日にイギリス・グロチェスターシャーにあるケンブル空港で非公開で行われたシェイクダウンテストと同スペックのもので、その時点では2002年型のアロウズA23のシャシーを今季のレギュレーションに合わせてモディファイ、最新のホンダV8と組み合わせたものだと言われていました。
 ところが、チームは今回のテストに車両を用意するのに相当な苦労をしたようで、実際に今回シルバーストーンに登場したSA05は、開幕戦に使用する空力パーツがまだ完成していないため、基本的にベースとなったアロウズA23にホンダV8を組み合わせた暫定版マシンでした。ギアボックスもアロウズのものをモディファイして使用しており、フロントまわりやエンジンカウルなども、アロウズそのものという印象。
 今シーズンの規定やコンパクトなV8エンジンに合わせた開幕戦用のエアロパッケージは来週早々に完成する予定となっており、チームはシルバーストンで1日だけテストを行ったあと、マシンをバーレーンに送り出すことにしているそうです。

 そして気になるSA05のパフォーマンスですが、佐藤琢磨がステアリングを握ってコースインしたのですが、わずか3周で油圧計のトラブルが出てテスト中断、早々にガレージに入ってしまいました。その後問題を解決して現地時間午後3時過ぎに再び走行を再開。走行開始直前に降り出した雨でセミウエット状態となる中、琢磨は連続して4回の計測ラップを記録しますが、その後ヘアピンでスピンを喫してコース上に止まってしまい、またしてもテストは中断してしまいました。
 幸いマシンに大きなダメージはなかったものの、結局、初日のテストは計8ラップのみで打ち切りとなり、午前中に記録した1分30秒244がこの日のベストタイムとなりました。

 まあとにかく今回のテストは、メカニカル・システムチェックを最優先し、レーシングカーとしてすべてが正常に機能するか確認するのが目的ですから初日はあまり無理をしない方が賢明ですね。ウエットコンディションの中走行を続け、1台しかないマシンを壊してしまうなんてことは絶対にあってはならないことですからね。今回は周回数こそ少なかったですが、ひとつひとつ確認作業がガレージで行なわれ、不具合はないか、そのチェックに時間をかけたのは当然でしょう。何と言ってもSA05は、コンストラクターとしての第1号車ですから。

 明日は予定では新人の井出有治がステアリングを握ることになっていますが、今回琢磨が8周しか走行できなかったので、どうなるんでしょうかね。井出もF1マシンに慣れないと困りますからねえ。シューパーライセンスを取得するためにも、周回数を稼がなければなりませんし。

 明日以降のテストにも注目です。



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