Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 F1パロディ短編「F1ナイトライダー」
2005年10月31日(月)

●「FORMULA1」に「F1ナイトライダー」をアップ

 4年ほど前に、Barの方に「F1ナイトライダー」というF1パロディを書き込んだのですが、皆さん覚えていますでしょうか。確かそのときには結構好感触だったような気がするのですが……。
 実は僕がこれまでBarや他所の掲示板に書き込んできたF1パロディはすべてストックしてあるのですが、最近そのストックを読み直してみて、「F1ナイトライダー」は今読んでもなかなか面白いなあと思い、今回「FORMULA1」のページにアップすることにしました。

 さて、この「F1ナイトライダー」は、2000年初頭のF1フェラーリと、アメリカの人気ドラマで日本でも放送されて一時期ブームになった「ナイトライダー」というドラマをパロディにした作品なのですが、この元ネタである「ナイトライダー」を知らない方には、さっぱり意味がわからない内容になっています。そこで今回は、そのアメリカの人気ドラマ「ナイトライダー」について解説してみたいと思います。

 「ナイトライダー」は1982年にアメリカで放映を開始されたSFアクション(1〜4シーズン)で、以後アメリカのみならず日本をはじめ世界各国で当時大変な人気を博したドラマです。日本では1984年に「日曜洋画劇場」でパイロット版「ナイトライダー」及びスペシャル版「ナイトライダー2〜6」の放映により高視聴率を得て、週放映のテレビシリーズ版「ナイトライダー」「新ナイトライダー」へと続きました。

 ストーリーを解説しますと、若き敏腕警察官マイケル・ロングは極秘捜査中に実は産業スパイの一味だった女性の裏切りにより相棒を殺され、自らも銃で顔面を撃たれて瀕死の重傷を負う。ヘリで駆け付けたナイト財団総帥ウィルトン・ナイト等によって救出されたマイケルは、最新技術による顔面整形と指紋改造手術を施され別人として生まれ変わる。マイケル・ロングはナイト氏の指示により合法的に葬られ、新たにナイト氏の息子マイケル・ナイトとして甦る事となった。病による死期の近付くナイト氏は、彼のナイト・インダストリー社の誇る科学技術の粋を集めて制作されたスーパーカー「ナイト2000」と、自分の代わりに不幸な人々を助けるために世の中の「悪」と闘うという夢をマイケルに託して人生の幕を閉じる。こうしてマイケル・ナイトの活躍とナイトライダーの物語が始まるのである……というもの。


「ナイトライダー」


 で、そのナイト・インダストリー社の誇る科学技術の粋を集めて制作されたスーパーカー「ナイト2000」というのが、キット(K.I.T.T.=Knight Industries Two Thousand)と呼ばれる人工知能を備えた黒いトランザムで、「人命尊重」と「マイケルを守る」プログラムが組み込まれていても、自ら独立した意志で行動しマイケルの任務を補佐する、様々な驚異の機能を搭載した世界でただ一台のドリームカーなのです。

 ナイト2000に搭載されている人工知能キットは非常に性能が良く、ナイト2000を制御しているので、人間が運転しなくても自分の意志でナイト2000を走らせることができます。また、人間と普通に会話することができるだけでなく、任務にまったく関係ないような世間話などもすることができ、驚くべきことに相棒であるマイケルに対してイヤミや皮肉、ジョークまで言うのです!

 さて、ナイト2000の代表的な特長をご紹介しますと、まず砲弾をも跳ね返す特殊装甲が施されており、鉄の棒で殴られても、銃弾を浴びても、コンクリートの壁や他のクルマとぶつかっても傷ひとつつかない、まるでゲームの中のクルマのようです。また、50ミリの鉄板をも貫通するレーザー光線などの武装も施されているので、まるで未来の戦車と言った感じですね。さらに最高速度は音速を超えるので、このナイト2000がレースゲームに登場したら、他車や壁にぶつかっても壊れないわ、ライバルカーはレーザーで蹴散らせるわ、スピードは速いわでぶっちぎり優勝が可能でしょう。

 そして、ナイト2000の機能の中でもとくにポピュラーなのが、障害物をジャンプして飛び越える能力「ターボブースト」、そして緊急時などにドライバーや助手席、後部座席に座る人間をサンルーフから放り上げる「イジェクトシート」でしょう。
 特に「ターボブースト」はナイト2000の必殺技、「水戸黄門」で言うところの葵の紋所のようなもので、ナイト2000がジャンプしない話はないと言われるほど「ターボブースト」は頻繁に登場し、テレビを観ている「ナイトライダー」フリークは「待ってましたッ!」と食い入るように画面に釘付けになると言うわけです。


飛びますッ!



壊しますッ!



爆発なんてへっちゃら!


 まあ、わかりやすく言うと、アメリカ版「1台西部警察」、アメリカ版「クルマ仮面ライダー」と言ったところでしょうか。では最後に、「ナイトライダー」のノリがよくわかるシーンをご紹介しましょう。


■「ナイトライダー」でよくあるシーン

マイケル「キットッ!ターボブーストだッ!」
KITT「だめですマイケル!距離が足りません!」
マイケル「やるだけやるんだッ!」

(ジャンプするナイト2000)

ブワァァァァァン!(ジャンプシーン:前方から撮影したもの)
ブワァァァァァン!(ジャンプシーン:側面から撮影したもの)
ブワァァァァァン!(ジャンプシーン:後方から撮影したもの)
ブワァァァァァン!(ジャンプシーン:真下から撮影したもの)

(無事着地するナイト2000)

マイケル「わぁ〜おぅ!」

(興奮して毎回同じ雄叫びを挙げるマイケル)
(よく見るとマイケルの口の両側には唾が溜まっている)

KITT「マイケル!お願いですから無茶はやめてください!」

(クルマに説教されるマイケル)
(次のカットではマイケルの口の両側に溜まった唾は消えている)



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