Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 F1ドライバーの夢(後編)
2005年09月29日(木)

 昨日に引き続き、僕が見た自分がF1ドライバーになった夢をご紹介いたします。例によって夢の中の話なので、興味がない方は飛ばしてください。


■第2話「ミハエル・シューマッハを待たせる」

 それは、たぶんレース終了後のことだと思う。夢の中で僕は帰り支度をしていたのだが、なぜかその場所は学校の教室のように、机とイスが整然と並んでいる部屋だった。部屋には僕1人しかおらず、外はすでに真っ暗。窓の向こうには、サーチライトに照らされたサーキットが広がっていた。ただし、そのサーキットは窓から全体が見渡せるほど規模が非常に小さく、さしずめ自動車教習所の練習コースのような感じだった。

 僕が帰り支度を続けていると、何と「DEKRA」と書かれた赤い野球帽を被り、赤いポロシャツにジーパン姿のミハエル・シューマッハがおもむろに入ってきたのだ!しかもシューマッハは、ポロシャツの裾をしっかりとジーパンの中に入れていた!


 シャツ・イン・ボトムッ……!


 さらにシューマッハは、なぜか日本語で「これから飯でも食いに行かないか?」と僕を夕食に誘ってきたのだ!

 もちろん夢の中でも、ミハエル・シューマッハは偉大な存在であることには変わりなかった。しかし、夢の中では「僕もF1ドライバーなのだ」と認識しているため、「まさかシューマッハと2人で飯を食いに行くようになるなんて、夢にも思ってなかったなあ」と、夢の中なのにそんなことを考えながら、僕はエラそうにシューマッハの誘いを快く了承したのだった。

 帰り支度を終えると、僕とシューマッハは揃って部屋を出て、バリチェロはどうのこうの、弟のラルフがああだこうだといった取り留めのない話を日本語でしながら建物の外に出た。ところが、そこで僕は部屋に忘れ物をしてしまったことに気付いた。その忘れ物が何だったのかは覚えていないが、とりあえず僕はシューマッハにそのことを告げ、ここで待っていてくれるよう頼み、急いで部屋に戻った。

 ところが、部屋に戻って探してみても、忘れ物が見つからなかった。しかしこの部屋のどこかにあることは間違いない。僕はシューマッハを待たせていることに後ろめたさを感じながら、必死で忘れ物を探し続けた。だが、無情にも忘れ物は最後まで出てくることはなかった。

 しばらく探し続けた後、シューマッハが待ちくたびれて帰ってしまったのではないかと思い、恐る恐る窓から外を見下ろしてみた。すると、赤い野球帽を被り、赤いポロシャツにジーパン姿のミハエル・シューマッハが、外灯の下で1人ぽつねんと立ちつくしているのが見えた……。


(完)



↑エンピツ投票ボタン
My追加


≪過去 未来≫ 初日 最新 目次 MAIL HOME


My追加