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■ ミハエル、ハイドフェルドに謝罪
2005年03月19日(土)
今週末はF1第2戦マレーシアグランプリが開催中で、今日は予選1回目が行われましたが、これに先立ちドライバーたちはドライバー・ブリーフィングを開き、その中で開幕戦でのミハエル・シューマッハとニック・ハイドフェルドの接触事故のことが全ドライバーの間で話し合われたようです。その結果、最終的にはシューマッハがハイドフェルドに謝罪することになったようです。 ドライバーは約30分に渡りシューマッハとハイドフェルドのアクシデントについて話し合い、その後の投票の結果、19対1でシューマッハがハイドフェルドに謝罪することになり、彼もそれを受け入れたそうです。そして全員の前でシューマッハは立ち上がり口頭で謝罪したようです。
この騒動は開幕戦オーストラリアグランプリの決勝レース中にシューマッハとハイドフェルドが接触してしまったことに端を発したわけですが、毎度のことながら、両者の見解は異なるものでした。ハイドフェルドは、ミハエル・シューマッハと接触したためにレースをリタイアする羽目になりましたが、この接触について、レース後に彼はシューマッハに責任があると明言しています。 「僕の動きは正しいよ。ミハエルは明らかに最初のシケインの進入でライン取りをミスして、出口で失敗をしていた。そして僕は彼と並んで、ブレーキを遅らせたんだけど、彼は僕のスペースを消してきたんだ。そのために、彼は僕を芝へと追いやってしまったんだ。明らかにブレーキ不可能な場所で、彼はそんなことをしてきたんだ。」
一方、シューマッハはこれはレーシングアクシデントであると主張していました。 「こうしたアクシデントには多くの意見があり、僕の意見としては今回のアクシデントは誰のせいにすべきでもないと思っている。ピットアウト後、彼が来ているのは知っていたし、当然自分のポジションを守っていたんだ。彼がミラーから消えてコーナーへと進入したところで、接触したのがわかった。アクシデントのビデオは見たよ。彼は芝にマシンを乗せていてコントロールが完全には出来ない状態だった。彼が僕をオーバーテイクしようとしたことを責めるつもりはない。ただ、僕のマシンは少しダメージをおったために、レースを続けることが出来なくなったんだ。」
一応誤解を招かないよう初めに断っておきますが、僕はアンチ・フェラーリですがアンチ・シューマッハではないので、あくまで僕なりに公平な目で映像を見て判断したつもりです。その上で、やっぱり僕も、このシューマッハとハイドフェルドの接触に関しては、シューマッハに非があると思います。 まず、シューマッハはピットアウトの直後であり、ハイドフェルドよりも燃料を多く積んでいるためマシンが重く、ペースはハイドフェルドの方が速かったことは間違いありません。しかしながら当然両者同一周回なので、いくらペースが劣るとはいえ、シューマッハがハイドフェルドに道を譲る必要は全くないわけですが、映像を見る限りでは、ハイドフェルドはコーナーのかなり手前でシューマッハのインに入っていましたからねえ。そこへ来てシューマッハが幅寄せしてきたわけですから、ハイドフェルドはグリーンゾーンにおしだされてしまったんですね。そうなると、当然そのままコーナーへ突入するわけですから、ハイドフェルドはどうすることもできませんよね。そしてハイドフェルドはそのままターンインしたシューマッハの横っ腹に接触……どう見てもシューマッハの過失であることは明らかですね。
どうしてドライバーというものは、お互い自分の非を認めようとしないのでしょうかねえ。過去の例を見ても、明らかにお前が悪いだろう!と思えるようなケースでも、非を認めないことがほとんどですからねえ。僕の記憶では、ドライバー素直に自分の非を認めた例は、近年では2001年のブラジルグランプリで、トップ走行中のモントーヤ(当時ウィリアムズ)が周回遅れのヨス・フェルスタッペン(当時ミナルディ)に追突した際に、自分のブレーキのタイミングが早すぎたとフェルスタッペンが認め、自発的にモントーヤに謝罪した時ぐらいでしょうかね。
それから、ミハエル・シューマッハに関していえば、若い頃はセナに無謀にも突っ込んでセナにこっぴどく叱られたり、94年最終戦ではヒルに当たり、97年には故意にビルヌーヴにぶつけたりといろいろ乱暴なことはしてきましたが、最近はレース自体では、マシンが速いせいかそれほど危険な行為はなかったんですけどねえ。今回のラフプレーは、ちょっとらしくないですな。やはり今年の開幕戦は予選から予想外の苦戦を強いられてしまい、焦りが出ているのでしょうか。この王者の焦りが、今後のチャンピオンシップ争いに、大きな影響を与えそうですね。
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