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■ DVD作成時間短縮の突破口
2005年03月12日(土)
昨日のVoiceでは、ムービーファイルをDVDに書き込む際のエンコード(圧縮)作業に6時間もかかってしまうと言うお話をしましたが、何とかこの6時間もかかってしまうエンコード時間を短縮できないものかと、DVDの構造について、いろいろと調べてみました。 MacやWindowsなどのPCでDVDの中身を見てみると、「VIDEO_TS」フォルダと「AUDIO_TS」フォルダという2つのフォルダが入っており、「AUDIO_TS」フォルダには何も入っておらず、「VIDEO_TS」フォルダの中身は「IFO」「VOB」「BUP」という3種類のファイルで構成されています。この3種類のファイルはいったい何なのかと言いますと、
【VOB】VideoObject 映像/音声/字幕のデータを保存。
【IFO】Infomation VOBファイルの映像や音声を制御する為の情報を保存。
【BUP】BackUp IFOファイルのバックアップ。
であることがわかりました。また、市販されているほとんどのDVDは「VTS_01_1.VOB」(タイトル1)に本編が、「VTS_02_0.VOB」(タイトル2)以降に特典映像等が収録されているようです。ということは、この「VOB」というファイルがいったい何なのかということがわかれば、エンコード時間を短縮する手がかりになるのではないかというわけですね。
試しに映画のDVDを開き、VOBファイルの1つを「WMP」や「QTP」などのムービー再生ソフトにドラッグしてみると、何とムービーが再生できてしまったではありませんか!ということは、「VOB」という拡張子はDVD形式だけの便宜上のもので、実際は別のムービーファイルであると言うことは間違いありません。そこで今度はこのVOBを解析してみたところ、何とこのVOB、実際は「MPEG−2」ファイルであることが判明しました。
「MPEG−2」だったのか!
「MPEG(エムペグ)」とは動画の圧縮方式の一つで、インターネットなどで使用されている圧縮画像形式「JPEG(ジェイペグ)」の動画版だと考えていただければわかりやすいかと思います。つまり、「MPEG」とは「JPEG」同様、保存する際に「圧縮≦画質」の度合いを選択することができ、それにより低圧縮で画質をほとんど落とさないようにするか、画質をかなり落としてでもデータ容量を下げるために高圧縮にするかを調節することができるというわけです。また「MPEG」は、動画の中の動く部分だけを検出して保存するなどして圧縮しているため、他のムービー形式と比べても、ある程度の画質を保ったままデータ容量を下げることができるため、特にインターネット上でのデータやりとりで広く使われている形式です。 で、DVDの中に入っていたVOBは「MPEG−2」だったわけですが、「MPEG」には現在「MPEG−1」から「MPEG−4」まで各規定が定められており、「MPEG−1」はVTR並み、「MPEG−2」はハイビジョン並みの再生品質を持っています。
ということはつまり、皆さん思い出してください。一昨日のVoiceで、まず映像をMacに取り込み、取り込んだ画像を編集してムービーファイルとして書き出しましたよね。このムービー書き出しの時に、今まではどの形式で書き出せばいいのかわからなかったので、とりあえず高画質の「QuickTime」形式に書き出していたのですが、ここで初めから圧縮ファイルである「MPEG−2」形式で書き出しておけば、いざそのファイルをDVD−Rに書き込む際に、エンコード作業の必要がなくなり、そのまま直で書き込みができるようになるのではないでしょうか?また、その「MPEG−2」の圧縮の度合いによっては、2時間を超えるムービーももしかしたら1枚のDVDに収まるようになるのでは?
とりあえず現段階では机上論でしかないですが、これは試してみる価値がありそうですな!DVD作成に希望の光が差し込んできましたぞ!
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