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■ F1買収劇2件
2004年11月18日(木)
F1界ではオーストラリアの企業レッドブルがジャガーF1を買収し、2005年度のF1エントリーをすでに済ませていますが、イギリスの『BBC』は昨日、BARにエンジンを供給しているホンダが、今後1年以内にBARチームの買収に当たるだろうとの見通しを報じました。
ホンダはすでに4年に渡るエンジン供給についてBARとの間で合意していますが、この報道によれば、いずれホンダがチームへの資本参加ないし完全買収に踏み切らざるを得ないだろうとしています。 ただしF1を取り巻く状況もまだ流動的な部分があり、事態は予測できません。
2000年の第三期F1活動以来、ホンダはBARを中心にエンジン供給を続けてきましたが、さらなるステップとして「BARを買収してのフル・パッケージでの参戦」が噂されています。BARの株式の大半はBATが所有していますが、この株式の40%程度を買収して実質的支配権を得ることが検討されているそうです。 なお、ホンダは以前にも単独でのF1参戦を画策したことがあり、テスト専用マシン「RA099」を製造したことでも知られています。既にトヨタがフル・パッケージでの参戦を行っており、約40年ぶりとなるコンストラクターとしてのF1挑戦に期待が集まっています。
また、買収が実現した際にはD・リチャーズ監督を更迭し、マネージング・ディレクターを務めるN・フライを後任に据えるシナリオが書かれているようです。フライはBAR本体とホンダの意見調整をマネジメントするポジションに就いており、チームをとりまとめるキーマンとして知られています。
ホンダファンの僕としましては、FIAの新たな参戦枠(当時11チーム22台で争われていたが、13チーム目の参戦枠)を確保し、99年からホンダがコンストラクターとしてF1に参戦するというニュースが飛び交い、実際にホンダのオリジナルマシン「RA099」が登場したときには目を輝かせたものです。 しかし、そのマシンデザインの要であったハーベイ・ポストレスウェイト博士が急死したこともあり、プロジェクトは頓挫し、結局土壇場で参戦を断念してしまうという結果に終わってしまいました。しかもF1参戦に向けて立ち上げた「HRD(ホンダレーシングデベロップメント)」を解散せざるを得なくなり、多くのスタッフたちが職を失い、またせっかく参戦枠を広げたFIAも、ホンダのドタキャンにひどく腹を立てたりと、多くの波紋を呼びました。
個人的には、今度こそこの噂が現実のものとなることを期待したいです。
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