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■ F1最終戦ブラジルグランプリ
2004年10月24日(日)
2004年F1シリーズ第18戦ブラジルグランプリ日本時間25日未明、インテルラゴス・サーキットで決勝を行い、ファン・パブロ・モントーヤ(ウィリアムズ・BMW)が自身、そしてチームにとっての今シーズン初優勝を飾りました。昨年のドイツ以来となるうれしいキャリア4勝目。キミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)も激しく迫りましたが抜くことは出来ず2位。ルーベンス・バリチェロ(フェラーリ)は3位にとどまり、悲願の母国初Vはならなりませんでした。日本の佐藤琢磨(BAR・ホンダ)は悔しい展開で6位でした。
今回のレースは、個人的にブラジル人のバリチェロに勝って欲しかったです。彼は常に母国ブラジルでの勝利を悲願としていましたが、ブラジルでは94年にジョーダン・ハートで4位に入っただけで、その後昨年まで実に9年連続でリタイヤを喫してきました。2000年から勝てるマシン、フェラーリに乗るようになりましたが、昨年までのブラジルグランプリはシーズン序盤に開催されるため、ミハエル・シューマッハのタイトル獲得を目指すフェラーリの戦略下では勝つことを許されず、その上マシンも信頼性を欠き、母国の期待を受けながら何度も苦汁を飲んできました。しかし今年はすでにシューマッハのタイトルが確定している最終戦でとして開催、マシンの信頼性は確立され、自身も第15戦イタリア、第16戦中国で2連勝しており波に乗っていましたからね。
しかし、バリチェロはポールポジションからホールショットこそ奪ったものの、直後のバックストレートでライコネンに抜かれたのが不運のはじまりでした。ドライ・タイヤにスイッチしたのが6周終了時とややタイミングがずれたことに加え、そこからのペースも今ひとつ、さらには展開の妙もあって勝利を逃してしまいました。そのため、跳ね馬も歴代シーズン最多勝記録となる16勝目ならず。とはいえ、12回目の母国グランプリで2回目の完走を初の表彰台で飾りました。
琢磨は5番手スタートから5周終了でドライ・タイヤにチェンジ。その後、バリチェロを抑えて周回を重ねていた時に1コーナーでコースオフを演ずるなどのシーンもありましたが、表彰台を狙えるポジションで走行を続けていました。しかし終盤はアロンソを執拗に攻めながらどうしても抜けず、逆に残り2周でラルフにその間隙を突かれて前を許してしまいました。それでも最後までミハエル・シューマッハは抑え、今シーズン9回目の入賞を達成。チームのコンストラクターズ2位を確定させるとともに、自らのシリーズ・ポイントも34と伸ばし、ランク8位でシーズンを終えました。
今年は全18戦開催と過去最多のグランプリ数だったわけですが、2つの初開催グランプリも無事に成功し、長かったF1シーズンもとうとう終わってしまいました。さあ、今後はMakoがシーズンを振り返る、F1レポート後半戦の連載がスタートします(?)。
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