|
|
■■■
■■
■ 新潟地震、未知の断層が原因
2004年10月25日(月)
新潟県中越地方で観測された震度6強の連続地震で、気象庁は23日午後5時56分に起きた1回目の地震を「本震」、その後の地震を「余震」としています。ただ、余震でも震源が浅いため1回目と同じ6強程度の震度を記録する可能性があるとのことです。 同庁によると、今回の連続地震は内陸の浅い場所で起きた「内陸直下型」の地震で、プレート境界型の地震ではないそうです。地殻内で起きた逆断層という。内陸直下型地震は連続して発生するのが一般的な傾向。ただ、同庁は「今後震度6強を超える地震の可能性は少ない」とも指摘しています。震度6強を超える地震が来なくても、震度6弱でも十分すぎるほど驚異なんですが……。 今回の震源の北西に長岡平野西縁断層帯がありますが、同庁は「今回の地震と直接的な関係はない」とみており、今まで知られていない断層の可能性が高いそうです。今回の震源となった新潟県中越地方付近では、過去に震度6強以上を観測した地震はありません。
つまり、今回の地震発生で、今まで知られてきた断層分布図には記されていない、すなわち予想していなかった箇所での地震が起こりうる可能性が出てきたと言うことになります。すでに存在が明らかになっており、認知されている断層による地震でも余地が困難であるというのに、さらに知られていない断層が存在し、それが突然地震を発生させることが明らかになってしまったら、もはやどうすることもできないです。 人間はこうした自然災害の前に為すすべなく、ただ恐怖のおののいていることしかできないわけです。もちろん災害が発生した後の救助活動や避難行動はできても、事前に地震を予知したり地震を食い止めることは、不可能に近いと言うことです。
もしこの地震が、文明の発達していない時代に起こったとしたら、これほどまでに大きな被害がはたして出ていたでしょうか?おそらく車も電車も大きなビルもなかった時代だったら、水辺や山間などに住んでいない限り、それほど大きな被害はないでしょう。そう考えると、自然が巻き起こす自然災害において、その被害の多くの原因は文明がもたらしたものだということになります。何だか不思議ですね。
|
|
|