Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 「報道ステーション」
2004年04月08日(木)

 先月末で18年間続いた「ニュースステーション」が終わり、その後を受けて古舘伊知郎をメーンキャスターにスタートしたテレビ朝日「報道ステーション」の初回視聴率は14.6%と好スタートだったようです。久米宏キャスターの「ニュースステーション」が残した約18年半の平均視聴率(14.4%)を0.2ポイント上回る滑り出しで、編成幹部が掲げていた「13〜14%いけば上々」との目標はクリアし、NHKの「ニュース10」(5.6%)にも大差をつけたようです。

 国内外に大きなニュースもなく、番組進行に硬さも見られた初回でしたが、フジテレビ「SMAP×SMAP」(20.6%)や他局の特番編成など激戦区での目標クリア。テレビ朝日は「特番期は平均率が2〜3%下がるのが普通なので、大健闘といっていい。今後も気をゆるめず、スタッフ一丸で番組を軌道に乗せていきたい」と話していたそうです。
 古舘は、初日の放送で白いシャツにノーネクタイ、ベージュのジャケットというカジュアルなスタイルで登場し、注目の第一声は「申し訳ありません!」でした。長年続いた前任「ニュースステーション」の久米宏キャスターが“報道番組の革命児”といわれたのを意識した発言のようで、視聴者に「スポーツ、バラエティーとやってきたのでニュースキャスターではありません。これからニュースキャスターになります」と謙虚な姿勢でした。確かに、マシンガンのように造語を連発する“古舘節”の炸裂こそありませんでしたが、報道番組にしては“熱い”トーンでの番組進行ぶりだったのではないでしょうか。ちなみに、昭和60年10月の「Nステ」初日視聴率は9.7%だったそうです。

 ところが、7日放送の3回目で視聴率は9.8%に急降下してしまったようです。2回目は14.5%と「ニュースステーション」の水準を維持する数字をマークしたものの、早くも1ケタ台に。7日は裏番組に「K―1」やバラエティースペシャルなど、強力なライバルとの激突となり、“古舘ステーション”にとっては苦しい展開となっようですた。なお、今日の放送では、不倫騒動でテレビから姿を消していた徳永有美アナがスポーツキャスターとして349日ぶりに登場しましたが、その効果はあるのでしょうか。

 古舘伊知郎の「報道ステーション」、久米宏の亡霊と戦いながら安定した視聴率を維持できるようになるには、まだまだ時間がかかりそうですね。


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