Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 世知辛い世の中
2003年09月16日(火)

 昨日の阪神優勝とは一転して、今日はとても衝撃的な事件が起こってしまいました。「軽急便」名古屋支店に、別府昇容疑者が立てこもった事件、事件発生当初から警察や消防に混じってマスコミも待機し、テレビカメラが回る中、午後1時過ぎ、大きな爆発音とともに、名古屋市東区の「軽急便」名古屋支店の入る4階のすべての窓ガラスは吹き飛び、真っ赤な炎が噴き出しました。その瞬間、窓から大量の紙片、段ボール箱が舞い上がり、その後中からは大量の黒煙と、猛烈な勢いで火柱が噴き出すという、まさに決定的瞬間が映し出されました。またこの爆発で別府容疑者と、人質として残った吉川邦男支店長、それに愛知県警機動捜査隊の村瀬達哉巡査長の3人が死亡し、少なくとも40人以上が重軽傷を負うという大惨事となってしまいました。

 ニュースによると別府容疑者は7月から9月分の委託料を要求していたようですが、その収入は月平均10万円前後と、家族3人を養って行くにはあまりにも厳しい状況だったようです。またニュースでは別府容疑者は人質を解放する際、吉川邦男支店長だけを残して道連れ自殺をしたのではないかと報道していますが、実際はどうだったのでしょうかねえ。

 解放された人質の証言では、人質となった8人から現金約7万2000円を脅し取り、「この金で高飛びをする」と言っていたことから考えて、彼が自殺する気だったとは考えにくいんですけどねえ。この推測はあくまでも僕個人の推測に過ぎませんが、別府容疑者は、オフィスにガソリンを撒いて火をつけるつもりだっただけで、まさか大爆発を起こすとは思ってもいなかったのではないでしょうか。もちろんちょっと考えればガソリンは揮発性で、蒸発して気化したガソリンはある一定濃度で空気と混合されると、爆発を起こすことはわかりそうなものですが、僕自身ガソリンを撒いて火をつけただけで、まさかあのように爆発するとは思いませんでしたから。容疑者が死んでしまったのでその真意はもはや知る由もありませんが、要求通り7月から9月分の委託料が振り込まれ、さらに人質からお金を脅し取ってきながら、結局は自殺に至ってしまったというのは、どうも解せないですね。皆さんはどう思いましたか?

 いずれにしても以前にも述べたように、最近の日本は、いつ何が起こるかわからない危険性がどんどん増えているような気がします。今回の事件はたまたまカメラの目の前で起こった事件だっただけに印象は強烈でしたが、この事件以外にも凶悪で突発的な事件は後を絶ちません。長い間の不景気によって日本全体の心がすさんでしまってきているのでしょうか。悲しいことです。


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