Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 F1イタリアグランプリ決勝
2003年09月14日(日)

 F1グランプリ第14戦イタリアグランプリ決勝で、フェラーリのミハエル・シューマッハがティフォシの声援を受け、見事にポール・トゥ・ウィンを決め、第8戦カナダグランプリ以来の今季5勝目をマークしました。

 スタートでは第2コーナーまでモントーヤが並びかけたのですが、シューマッハは王者の貫禄を見せつけて何とかトップの座を守りきり、モントーヤを退けました。その後ピットインのタイミングでモントーヤが前に出るかというシーンも見られましたが、結局モントーヤは最後までシューマッハの前に出ることができず、2位に甘んじました。この結果シューマッハとモントーヤのポイント差は3に広がり、4位でフィニッシュしたライコネンとの差は7にまで拡大しました。この時点で、事実上タイトル争いはシューマッハとモントーヤの2人に絞られたと言ってもいいでしょう。

 しかし、フェラーリとシューマッハとしては、ウィリアムズ・BMWが有利と言われたこのモンツァを制したのは大きいでしょうね。僕は今回のイタリアに関しては、シューマッハにとっては我慢のグランプリだと思っていました。そして残り2戦、シューマッハ得意のインディアナポリスと鈴鹿で一気にたたみかけるものと思っていました。しかしここで勝利を挙げてわずかながらモントーヤとの差を広げたことで、シューマッハにとっては非常に有利な展開になったと見ています。シューマッハはインディアナポリスで、2000年の初開催で優勝、翌年はライバルのハッキネンに勝利を許したものの、昨年は終始トップを独走し、最終ラップでバリチェロに勝利を譲る余裕を見せたりとシューマッハ有利、続く最終戦鈴鹿は、2000年以降3連覇中と、シューマッハにとっては得意中の得意コースと言えます。

 シューマッハの、ファン・マニュエル・ファンジオを越える史上最多、6度目のタイトル獲得が、いよいよ現実味を帯びてきました。F1の歴代記録を次々に塗り替えてきたシューマッハの、最大の記録更新は、もう目の前に迫っています。


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