アイゾウ

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2019年06月29日(土)
穴。8



苦悶の時間は早々に
終わって、私の口は
自由になった。
でも思ってた事柄は
言えなくて、ただ呼吸を
するしかできなかった。


予想通りバイブが中に
入ってきた。
よく濡れていたはずだけど、
その太さのせいでなかなか
入りきらず、彼も幾度も
角度を変えては力を加える。
もしここで粘膜が切れたら、
出血でもしたら、次に
進めなくなるかもしれない。
私は彼のが欲しい。
バイブは要らない。
きゅう、と胸が苦しくなって
心のうちを言いたくても
雰囲気を壊すのでは
ないかと思い言えなくなる。
いつもの悪い癖。
ひとりで考えすぎて
ショートする。


結局私はパニックになり
泣くことで訴えただけ。
彼はバイブを抜き、私を
なだめることとなった。


その表現の仕方って、
大人としてどうなの?
これしかできないなんて、
いったい何を学んできたの?
ああ、もう終わりだ。
泣きながらもどこか冷静に
私だけが私を責めた。



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