アイゾウ

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2019年06月25日(火)
穴。4



その時の私は彼の真意に
気づかず、二回もだなんて
また適当なこと言ってる、
とだけ思ってた。


彼は時間がなかっただけ。
単純にそれだけ。
だから長々話すよりも、
完食するまで食べるよりも、
ベッドに行きたかったんだ。
会いたいと行ったのは私。
頼んだのは私。
彼は合意してくれたけど、
早く会いたいと言ってきた
理由を分かっておかなきゃ
いけなかったんだ。
浮かれていないで、私が
全てを先に進めるべきだった。


でも彼から急かされることは
なく、いつも通り二人で入浴。
なんとなくの不安はあった
けれど、ベッドに入れば
期待が勝る。
肌をあわせて体温を感じて、
掛け布団にもぐりこんで
暗闇の中の彼の下半身を
見に行く。
わくわくして楽しかった。



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