アイゾウ

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2019年06月26日(水)
穴。5



細く長い足の間に陣取り
わずかな光を頼りに
一点を凝視する。
ぼやっと見えるあそこを
触りたい衝動をおさえ、
ひとしきり見つめてから
それ以外は何もしないで
また彼の隣まで戻って
添い寝をした。


早く触りたい、
口に入れたい。
でもすぐにそうするなんて
我慢ができない子供みたい。
私は何がしたかった?
自分で自分を焦らしたかった?
多分、触ってもいいよ、と
言われたかったんだと思う。
ご主人様からの「よし」の
許可を待つ犬のように。


そう触らないでいたら、
私は触られる側になってた。
上半身をくまなく撫でられ
息と声が漏れ始め、身体が
もじもじと動き出す。



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