2007年09月19日(水) |
『坂道の少女』 沢田聖子 1980.4 |
沢田聖子さんデビューアルバム『坂道の少女』を初めて聴きました。 どの曲も無理せずにまっすぐ自然体で歌っています。 清清しいとはこのことだといわんばかりの歌い方。ファルセットは一切使わず、全然無理しない。話すように歌って真面目で、きっちりと芯がしっかりた歌たち。
タイトル曲の「坂道の少女」に一番心を奪われました。
「大人になりたいのに心がついてこない」
これって今の自分にもあてはまると思いました。 今の私はもちろん大人で、色んな経験を経て10代、20代の頃とは全く違って大人なんです。 でも、もっとこうありたいのに、心がついてこなくて困ってしまう。 もちろんもう若くないのですが、どこかにぜんぜんまったくと言っていいほど変らずに昔の自分がいて、あの頃とまったく同じことをしてしまう。思ってしまう。 そんな自分の心に「坂道の少女」は(ああ、そういうことなんだ)と解らせてくれた、そんな気がします。
「ミモザの下で」も好きです。まっすぐな風のような歌い方。 太田裕美さんが歌っている「ミモザの下で」も大好きなのですが、裕美ちゃんの歌がオレンジ色ならば、聖子ちゃんの歌はグリーンな感じでカラーが違っていいなと思いました。 当時の聖子ちゃんはまだ高校生。 とても高校生が作ったアルバムとは思えない充実のファースト・アルバムです。 素晴らしい。
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