2007年06月13日(水) |
『時のないホテル』 松任谷由実 |
先日、BSでゆずの「Golden Circle」を見た。 サプライズゲストとしてユーミンが登場し、ゆず、寺岡呼人、桜井和寿と夢のような共演。 ここで「セシルの週末」が歌われた。 この歌はすごい名曲とかすごいインパクトを感じるわけではないのに、なぜだか今でも心にひっかかっている歌だ。
窓たたーく かーぜの そらみみでしょうか
テンポがよくて、お天気の良い日には口づさんだりする。 両親が忙しくて今まで淋しくて不良になりそうになったけど、これからは彼といっしょに生きていくというハッピーな歌だ。 当時はとてもおしゃれな歌だった。 「セシル」という名前もおしゃれだし、サビの英語の部分もとてもさらっとして嫌味なくおしゃれな歌だった。 この歌を桜井さんとユーミンが一緒に歌ったけど、高校1年の私の娘もこの歌好き!と喜んで見ていた。
それをきっかけに何年ぶりかでこの『時のないホテル』を聴いた。 「セシルの週末」はもちろんのこと「時のないホテル」の機械で作ったような声、「Miss Lonely」「コンパートメント」など異国情緒豊かで外国人の恋愛を歌っているように聴こえる。 「ためらい」という歌だけ平凡な恋の歌に聴こえる。 たしか当時この歌はピンク・レディーの増田けいこさんがソロで歌っていたと記憶している。 6曲目の「よそいき顔で」を聴いていたら、なんだかあまりの懐かしさに涙があふれた。 私は昔を懐かしがったりしない人なのに、何なんでしょう。 「よそいき顔で」「5cmの向う岸」を聴いていたら、なつかしい気持ちが止まらなくなってしまった。 そして、そしてラストの「水の影」。 これって地味な曲ですが、私の中では文句無く名曲中の名曲。 これも聴くたびに涙がでる。 なんど聴いても慣れない。胸にじーんと響いてくる。 たぶん一生この曲には泣かされるのでしょう。
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