2007年06月07日(木) |
『君とのDISTANCE』 ZARD 2005.9.7 |
まさかこのオリジナルアルバムが遺作になるなんて誰も思わなかっただろう。 捨て曲なし。 ZARDらしい前向きなストレートな歌はもちろん素晴らしいが、それ以外にもワルツの「月に願いを」やものすごく複雑なメロディーの「君と今日の事を忘れない」。 テレサ・テンに書いた「あなたと共に生きてゆく」。 私の大好きなFIELD OF VIEWに書いた「Last Good-bye」などバラエティに富んだ名曲ぞろいになっている。 「月に願いを」はささやくようなワルツ。 ZARDの曲ではこのような曲は珍しいのではないだろうか。 「今日はゆっくり話そう」はしっとりした歌のように聞こえても、どんどん盛り上がり、後半ハードロックになっていく。 なかなか面白いアレンジだ。こんな曲もそうそうないと思う。 「Last Good-bye」はFIELD OF VIEWが歌っていたときもすごく好きだったけど、ZARDバージョンも聴けてとてもうれしい。 けど、なんて皮肉なんだろう「Last Good-bye」とは。 ZARDらしさといえば「星のかがやきよ」と「夏を待つセイルのように」だろう。 「夏を待つセイルのように」は聴いていると目の前に海が広がってくる。 「君とのふれあい」は何を思って書いたのでしょうか。 私も思い入れが強すぎて何度聴いても辛くなる。 ラストの「君と今日の事を一生忘れない」の複雑なメロディーを聴いていると、感動と期待が広がって、本当にこれからのZARDが聴きたかったと痛切に思う。 かわいそうで仕方がない。せめて病気が治ることを祈ったり、励ましの手紙を書きたかった。
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