私の音楽日記

2004年12月31日(金) 「教育」  東京事変  2004.11.25

椎名林檎という人は有言実行のすごい人だと思う。
人間的にも自分のやりたいことは全部やってしまう人のようで、
すごい憧れてしまう。
テレビに出ているときは遠慮深かったりして、すごいギャップを感じる。
特に変わった発言をするわけでもなく、回りに気を使って普通な感じ。
でも、とてもしたたかで完全主義な方なのだろうかとか想像力をかきたてられる。

個人的には戸川純の世界に似ているような気がして、好きなのだが、
でも違う。
純ちゃんは完全に飛び降りた状態の人であり、歌であるように思えるが、
椎名林檎は絶対に飛び降りたりせず、ぎりぎりで持ちこたえる
なにかにぶらさがってでも、落ちずにましてや飛び降りたりする人ではない。

「教育」というタイトルがなぜつけられたのかわからないが、
非常に難解であり、しかし女ならこれはわかるはずという曲がずらりと並び、
ギリギリの線で傷つけ合いの会話をこらえるような感覚。
こういう感覚は恋愛に限らない。
友達同士や女性同士の微妙な感覚にもあてはまると思う。
もっと深くつきあいたいが、これ以上深くなると絶対に傷つけあうぎりぎりの線。
それを超えずにいることの難しさを歌っているような椎名林檎の歌の数々。

あまりに生々しいので、1曲ごとの感想は書けないけど、
これではいけないという感覚に満ち溢れてくる自分に驚いてしまう。


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