2004年12月23日(木) |
「Cool Cut」 松原みき 1984.5 |
このアルバムはなぜか突然ロック寄りになっている。 森園さんプロデュースで曲もほとんど森園さんなので、 こうなるのはあたりまえだけど、 かなりみきさんの声のカラーが薄くなってしまっている。
特に1曲目の「真夏のゲーム」や2曲目の「Knock, Knock, My Heart」は ”松原みき”が歌う歌なんだろうかとも思う。 すごくいい曲だけど、みきさんが歌うべき曲なんだろうかと。 でも、その後の「チャイナタウンの殺人鬼」とその次の 「Ice Heart〜その気もないのに〜」はすごくいい。 これは他の誰にも歌えないと思う。 「Cry for Me」はタイトルからジャズ風かと思うけれど、 そのとおりジャズの香りがしてこれもすごくいい。
B面もちょっと印象が薄いけど、ラストの曲「French Cinema」が 究極の名曲でどこまでも余韻が残る素晴らしい曲。ラストにふさわしい。
このアルバムは印象が薄くていまいちかと思っていたけど、 「Ice Heart」「French Cinema」だけでも聴く価値は私にとって充分。 車で聴いたりするにはいいと思うし、最もポップなアルバムだと思う。
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