2004年11月29日(月) |
「LIVE'73」 よしだたくろう 1973. |
このライブアルバムはもうかれこれ31年前の録音なのに、 なぜか古さを感じさせない。 なんでだろうかと考えたところ、音の良さとあとはやっぱり 拓郎の魂の叫びにあるのだろう。 もう「春だったね」から絶叫で、最後の「望みを捨てろ」も大絶叫。 私はこの中では「君が好き」と「望みを捨てろ」が最高に好き。 去年、拓郎のライブを見にいった時も「君が好き」を叫んでいたが、 やはりしびれた。 これほどまでにストレートで、飾らないラブソングは他には思い浮かばない。
「むなしさだけがあった」は拓郎の詩ではないけれど、拓郎らしい気がする。 雲だけつめたく浮かぶ ああ むなしさだけがあった
あと「落陽」はもちろんのこと「こうき心’73」は今更ながらにうなずいてしまう。 「晩餐」もちょっと変わった歌で、 夕食時の風景に社会風刺を交えているが、 たしか中島みゆきの歌にもこういう書き方があったなあとか思い出したりする。 「ひらひら」も拓郎だけの歌だなという感じがする。 そして「望みを捨てろ」は一体何が言いたいのか さっぱりわからないけれど、 これを落ち込んでいる時に聴くと、なぜか元気が出てくる不思議な歌。 この訳わからない歌が、フェイドアウトして終る。 最初から最後まで一気に聴けるライブ盤のお手本といえるアルバムだと思う。 すごい。
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