2004年11月07日(日) |
「DEEP RIVER」 宇多田ヒカル 2002.6.19 |
このアルバムはとても内容が濃くて、ヒッキーのアルバムでは一番好き。 ベストアルバムかと思うほどいい曲ばかり。 「travelling」「嘘みたいなI Love You」「光」「FINAL DISTANCE」と心にしみる曲ばかり。
特に「Letters」。 これは今時、置手紙の曲。 「置手紙」。久々に聞く言葉。 自分はいつしただろうか?覚えてない。 今はメールと携帯の時代だから、置手紙はしない。 それを現在の歌姫宇多田ヒカルが歌うのだから、驚いた。 この歌の二人は彼の方が言葉でのコミュニケーションが下手で、 置手紙を置いていなくなる。 そして彼女の方は置手紙なんかよりも、 声が聞きたい、シャツの上からでも触れたいんだと叫んでいる。 彼の方は気まぐれなのか、何かを探しつづけているのか、ふといなくなるが、また戻ってくる。 置手紙には「必ず帰るよ」と一言。 彼女の方はいつも「おかえり」の一言が言いたい。
そして、言葉を交わすのが苦手なら、置手紙はもういらない。 次にいなくなるときはもう何もいらない、と終る。
何か深い感じがする。この後、二人はどうなるのか。 この状態がずっと続くような気もする。いろんな余韻が残る曲。
そして何よりすごい歌唱力。うまいなあ。技術的にもすごいなあ。 憧れてしまうなあ。
海外デビューアルバムも職人芸を発揮して、すごかったけど、 国内新譜、もう待ちきれない。
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