私の音楽日記

2004年11月08日(月) 「Blooming Ivory」  今井美樹  2000.4.14

今井美樹さんの声にある何かは私の中にある何かと、波長があってしまうのかもしれない。
同じ失敗を繰り返したり、知らず知らずのうちに疲れていたときにはいつも聴いている。

このアルバムはいい曲ばかりだけど、曲順もなかなかいいと思う。
1曲目が「瞳がほほえむから」。
タイトルからしてあったかくて、いつ聴いても本当にいい曲だと思う。

「空に近い週末」では

 ”さえぎるものの
  ない風景が
  胸にまた生まれそう
  見上げた 空が近い
  不思議ね 空が近い

この「さえぎるもののない風景」という言葉がすごく好き。
あと「さえぎるもののない青空」という言葉も出てくるけど、
さえぎるもののない風景、時々見ているような気がする。
きっと見ているんだと思う。

「Miss You」は今井さんの声の幅にぴったりで、とても気持ちよく歌っているのがよくわかる。
聴いている自分も本当に心地よい。

「Bluebird」は軽やかに「青い鳥はきっとそばにいる」と歌う。

 ”歩きだそう そして夢見よう
  いつの日にも明日は来るから
  青い鳥はきっとそばにいる

この「Bluebird」と「幸せになりたい」はノリがよくて前向きであったかくて
いつも励まされている。

「春の日」「かげろう」は春と秋の静かな別れの歌で、
「胸は傷むけどこの切なさはここへ置いてゆく」ときっぱりと置いていくと言う。

今井さんの歌はとてもおだやかで透明感があって、安らぎを感じる歌ばかりだけど、意外にどんな歌もきっぱりとしている。

「愛しつづける勇気を私はそれでも捨てない」
「もう何が起きようとも会えない」
「青い鳥はきっとそばにいる」
「せつなさをここへ置いてゆく」

と自分自身できっぱりと決めるところに私は共感してしまうんだろうか。




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