2004年10月11日(月) |
「リトル・ファンタジー」 尾崎亜美 1979.10.5 |
尾崎亜美さんの5枚目のアルバム。 1曲目の「FOR YOU」はオープニングそのものの曲。 最近は1曲目に、いかにもこれから始まりますという曲を置かれているアルバムが減ったと思う。 ある意味最初の1曲目が勝負ともいえるので、最初から全力投球ということなのでしょうか。
このアルバムのオープニング曲「FOR YOU」は
”突然ですが、大好きです 心の鍵で開けてほしい
学生時代の淡い恋の歌だけど、とてもインパクトのある詩で印象的。
2曲目の「Little Fantasy」はアルバムタイトルの曲にもなっているが、 結構難しい歌詞に色んな機械で音が作ってあるので、 当時は新しいなあと感じた。
他の曲もこの当時はとても新しかった。 歌い方や声も色々変える事のできる人で、「ジェシー」では今までとは全く違った歌唱力を感じたし、 「心にメイクアップ」ではサウンド面と歌唱面のどちらにも新しさと力強さを感じた。
「心にメイクアップ」の
”心にMake up 悲しいMake up"
にはハッとした。
「香港紙人形」は悲しい歌で、たった一日で旅立ってしまう人を歌っているのだが、 そこにはなぜか夢がある。 悲しいだけではなくて、これを越えて新しい自分を育てたいという意思が強く出ている。
亜美さんの歌にはたとえ悲しい歌でも常に新しい何かに挑戦するような強さを感じてしまう。 そしてどの曲にも小さいあるいは大きな夢がある。
これはサウンド面と歌唱力の両方から感じられるものかもしれない。 音の懲り方は半端ではないし、新しいものへの挑戦とファンへのサービス精神が旺盛な方なのだろう。 それでいてサウンドに頼らずきっちりと良い歌を作る方なので本当に尊敬してしまう。
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