2004年10月13日(水) |
「ジレンマ」 斉藤和義 1997.2.26 |
このアルバムには魂がこもっている。 ギターの音、詞、曲すべてに気迫がある。 1曲目から10曲目まで全く力を抜かない。 こんなアルバムもあるんだなあと思った。
「郷愁」ではハーモニカの音が心を揺さぶる。
ちょっと郷愁を感じるけれど、もう行かなくちゃと明日へと向う姿が見えてくる。 これは隠れた名曲だ。とても深い。
「すっぱいぶどう」は頑丈な歌だなあと思った。エレキの音も私の好みの音。 何かに挑戦している。 ちょっとスガシカオさんに通ずるものがあるようにも感じた。
「印象に残る季節」のギターがまたいい。 印象に残る季節は冬と、冬を歌うにふさわしいアコースティックギターの音。 声も冬の夜を思わせる声にかわっている。 ギターと声が絶妙のバランスで何度も聴き込んでしまう。
「進め なまけもの」はまるで自分のことのようで、笑ってしまった。 言い訳して、もうきょうはここまでと、自分に甘くなってしまって ああもう最後に笑えるなら、なまけものでもいいやと思ってしまう。 ギターの音が陽気でいい。
「ドライヴ」も空へのドライヴ。これもとてつもない名曲でしょう。 ほんとうによくできています。 「進め なまけもの」「ドライヴ」も冬の歌。 斎藤さんは冬が好きなのかな。
最後の「幸福な朝食 退屈な夕食」はちょっと難解複雑でかっこいい。 いろんなインパクトのある言葉が並べられている。 ちょっと佐野元春を彷彿した。
本当にいいアルバムです。
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