私の音楽日記

2004年09月25日(土) 「Eternal-One」  辛島美登里  2001.2.21

辛島美登里さんの初めての全曲カバーアルバムです。
デビュー12年目にして美登里さんは
「20世紀たくさんのいい音楽があったなぁ。いいものはどこにいっても輝きを失わない」
と思われてこのカバーアルバムを作ったそうです。

収録曲は

1.星影の小径
2.楓
3.あなたの心に
4.二人のDIFFERENCE
5.秋の気配
6.白いくつ下は似合わない
7.さよならを待ってる
8.最後の言い訳
9.恋するカレン
10.瑠璃色の地球

「あなたの心に」はアレンジが全然違うので、まるで違う曲のようです。

「秋の気配」もとても軽やかに変えてあります。
もっとしっとりと歌うのかと思っていましたが、
軽やかなアレンジで(ちょっとサンバ?)よい意味で原曲を壊してます。
ほほう。。。う〜んとおもわずうなずきました。

「二人のDIFFERENCE」はドリームズ・カム・トゥルーの曲ですが、
まるで美登里さんのオリジナルの用で、歌詞も美登里さんが書いたかのような気持ちにさせられます。
 
 ”私だけが忘れられない
  あなたはもう新しい毎日の中で
  少しも私を 思い出さない…

「白いくつ下は似合わない」はユーミンがアグネス・チャンのために作った歌で、
この曲はすごくいい曲なのですが、ユーミンも歌うこともなさそうだし、
埋もれていくのは悲しいなと思ってました。
美登里さんがカバーすることによって、この歌のよさがまた再確認できて良かったです。
ああ、すっごく切ない。誰でも若い頃にこういうこと、一度はあるでしょう。
 
 ”歩道橋の上でよりそって
  並木道 見下ろして
  きみとどこまでも歩きたいと
  云ったのは うそなの

  失くしたものなど何もないけど
  白いくつ下 もう似合わないでしょう

ドリ−ムズ・カム・トゥルーの曲はもう一曲あって「さよならを待ってる」。
これは美和ちゃんがすごい節回しで歌っている歌ですが、美登里さんはささやくように
素早いスピード感で歌ってます。

 ”さよならを ずっと待っている
  今 その瞬間を 待ってる
  どうかかなえて この願いを
  一言でいい 声を聞かせてよ 声を聞かせてよ

美登里さんの歌もいいんですが、美和ちゃんの歌詞がこれまたいいです。

徳永英明さんの「最後の言い訳」、大滝詠一さんの「恋するカレン」は結構オーソドックスに歌っています。お手本のような歌い方。
「恋するカレン」の方はアレンジがベンチャーズみたいで面白いです。
 
 ”いちばん近くにいても
  いちばん判り合えない
  いちばん大事なものが
  いちばん遠くヘいくよ
 
私は「楓」が一押しです。この曲はスピッツの歌で一番好きな曲です。
美登里さんの歌はオリジナルをある意味超えました。
楽曲が一人歩きし始めました。

ラストは松田聖子さんの「瑠璃色の地球」ですが、締めくくりにふさわしい曲です。
最初、アカペラで始まりくっきりと輪郭が浮かび上がります。
この曲はあまり意識したことがなかったのですが、確かに20世紀の名曲です。
美登里さん、ありがとう。


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mitsuko [HOMEPAGE]