私の音楽日記

2004年09月24日(金) 「蜜」  柴咲コウ  2004.2.11

「蜜」  柴咲コウ  2004.2.11

柴咲コウさんの「月のしずく」は古典的な仮名遣いと新人離れした個性的な声が印象的でした。

 ”「恋しい…」と詠む言ノ葉は
  そっと 今、天つ彼方
  哀しみを月のしずくが 今日もまた濡らしてゆく

「サヨナラ」が印象的な「いくつかの空」も収録されています。
秋元康さんがシンプルないい詞を書いています。

 ”サヨナラ サヨナラ
  あなたと別れて
  サヨナラ サヨナラ
  一秒後でも 
  サヨナラ サヨナラ
  振り向いてしまう

曲もシンプルでとても印象に残ります。
柴咲さんの歌う曲は全体的にシンプルでわかりやすいと思います。
最近はAメロ、Bメロ サビ、だけでなくCメロ、Dメロ、
時にはEメロくらいまである曲があるので、
特に柴咲さんの曲はシンプルでわかりやすい曲に聴こえるのかも知れません。
中島みゆきさん作詞、作曲の「思い出だけではつらすぎる」は三拍子のちょっとフォーク調の曲で
歌唱力のある柴咲さんは上手く歌っていて、
難しいものにもチャレンジしていこうという意思が感じられます。

私が一番好きな曲は「惣忘草」が一番のお気に入りです。
これも語尾が変わっています。妙に丁寧語です。

・・・なくしました。  ・・・できましたやっと  ・・・忘れたりしません これからも

 ”すがりつく 過去たち 捨てることで
  あたしは今本当の解放を知る
  やがて見たあのときを抱えながら
  生まれかわります 明日の為

少し和風な言葉と新人とは思えない堂々とした歌いっぷりで、
とてもファーストアルバムとは思えないほど完成度の高いアルバムだと思います。

このアルバムには収録されていませんが、「かたちあるもの」は名曲だと思います。
詞、曲、声が見事なまでに合っています。


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