2004年09月16日(木) |
「ジャンクション」 オフコース 1977.9.5 |
名曲「秋の気配」収録の1977年のオリジナルアルバムです。 秋になると必ずといっていいほど「秋の気配」が聴きたくなります。 このアルバムはまだあの大ヒット曲「さよなら」が生まれる前のアルバムで、 「秋の気配」以外は特に有名な曲はありません。
アルバムは前作「SONG IS LOVE」のシークレットトラックから始まります。 これは前作から続いているとでもいうメッセージでしょうか。 扉がうゆっくりと開いて招待されるような始まり方で、期待でわくわくします。 私は「思い出を盗んで」「HERO」「愛のきざし」が好きです。
実は「さよなら」以前の小田さんの歌詞は時によくわかりません。 結構抽象的で心象風景のような歌が多いと思います。
その中で「秋の気配」はわかりやすい歌詞で異色です。 しかしこの歌の詞は、彼女のことが好きではなくなってしまって、別れを切り出す。 でも、きれいな思い出にしたいから、笑って別れましょうという、 実は冷たい心変わりの歌なんだと思います。 それをこれだけ美しく完璧にまとめてしまえる小田さんは、プロ中のプロなんだなあと思います。
「愛のきざし」はメロディーが難しいです。 小田さんならではの♭の多い音程のとりにくいメロディーです。 でも、なぜか心にしみじみと残ります。
「HERO」は珍しく小田さんと鈴木さんの二人で作った曲です。 詞は鈴木さんのカラーが強く、曲は小田さんのカラーが強く大作です。
鈴木さんの作った「潮の香り」は聴いていると本当に潮の香りを感じる事ができる素敵な曲です。 これも夏というより、秋の海をながめているような気持ちになります。
このアルバムを聴いているとおだやかな気持ちになります。 同時にプロがしっかりと作ったアルバムだなとも感じます。
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