私の音楽日記

2004年09月05日(日) 「夏唄」  サムシングエルス  2004.8.25

サムエルの最新アルバムは夏の曲のカバー集。
今年の夏はこのアルバムを買うのを楽しみにがんばってきたといっても過言ではない。
そして、やっと聴く事ができて、やはり期待を裏切られる事はなくてほっとして、うれしかった。

最初、曲名を見た時にチューリップの「夏色のおもいで」、ビギンの「恋しくて」、「星に願いを」、浜田省吾の「二人の夏」あたりはきっといいだろうと思ったけれど、オフコースの「夏の終わり」、森高千里の「夏の日」は一体どうなるんだろうと思った。

1曲目の「夏色のおもいで」は期待どうりで、このメロディーは大久保君の声にぴったりだなあと思った。
大久保君の声はなぜかいつも立体的で、他のアーティストのCDよりも近くに聴こえる。ライブ盤ではないのに、ライブ盤を聴いているような感覚が私にはある。
大久保君がすぐそこで歌っているような感じがする。

2曲目はブレバタの「あの頃のまま」でこれはシングルカットされていたので、
聴いた事があり、名曲だけに誰が歌ってもいいものはいいでしょう。

 ”For Myself For Myself
 幸せの形に こだわらずに
  人は自分を生きてゆくのだから

    「あの頃のまま」

20年経ってもまったく色褪せない楽曲。

そしてオフコースの「夏の終わり」は、この曲は難しいし小田さんがかなり高いキーで歌っているのでどうするのかなと思った。
キーを低くしたら、意味がないだろうし。
でも、大久保君はちゃんと歌えるんですね。びっくりでした。あの高いキーを。
浜田省吾の「二人の夏」は小品っぽい曲なので、意識してなかったけれど、
この曲は実は省吾さん、かなりのファルセットで歌っているので難しそう。
しかし、これはサムエル3人力を合わせて、きれいにまとめることができた。

しかし、もう一曲ブレバタの「FINE LINE」はこれはちょっとサムエルには不向きかなあという気がした。
これは本家本元のブレバタの方が年輪というか、兄弟デュオの底力を感じてしまった。
森高千里ちゃんの「夏の日」もサムエルはかわいくさわやかに歌う。これもかなりいい感じ。
最後の「星に願いを」も上手いけれど、これって私は冬の歌のイメージがあってちょっと違和感を感じた。

カバー曲のなかで2曲だけオリジナルが収録されていて「夏唄」と「夏華」。
この2曲がとてもいい。そしてカバー曲の中で浮いたりもせずに、数々の名曲にすこしもひけをとらない。
前から思っていたけれど、いつも、いつも今井君はいいメロディーを書くなあ。
売れなくてもず〜っと応援し続けます。

 ”夏唄よ あの人に今宵は伝えてくれないか
  まだ愛しくて切なくて
  送り陽の色に染まりゆく 送り陽の中で揺れている” 
    「夏唄」

 ”まばたきの間に 消えてった夏の夜の夢は
  美しすぎるから
  永遠に終わらない夏 いつまでも終わらない夏 永遠に終わらない夏”
    「夏華」








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