7.佐々木好さん
佐々木好さんは北海道出身のアーティストです。デビュー当時はよく中島みゆきさんと似たところがあると言われていました。 私は何かの雑誌でまるで原石のように素朴で…というような内容の紹介記事を読んで興味を持ちました。 レコード屋さんでジャケットを見たら一目で気に入りました。 味戸ケイコさんの夕暮れにたたずむ少女の絵が、私に初めましてと語りかけているように思えました。 1曲目の「ドライブ」ですぐにありふれているのに新しいのはなぜだろう?と思いました。 二人でドライブに行く様子を淡々と歌い、「カリ−ナ」という具体的な車種まで出てきます。 私はカリ−ナってどんな車だったかなと当時、カリ−ナを探したりしました。 初めてのドライブで運転があぶなっかしかったのか、さりげなく「人間って自分は信じられるけど、他人はなかなか信じられない」と歌い、 だんだんドライブになれてくると、「私の名前だけあなたによんでほしい」と小さく叫ぶ。 『心のうちがわかればいいのに』の中の曲は北海道の色が濃くでていると思います。 冬から春へ向うころの季節感が感じられます。 セカンドアルバム『にんじん』の「ストレート」も大好きな曲です。これは淋しい歌ですが、 恋や友達を失った時には誰もがこんな気持ちになるのでは…と思いながら、今も聴く曲です。 サード・アルバム『雨天決行』、次の『暖暖』はそれこそだんだんとあたたかくなっていきます。 私は『暖暖』の「深く遠く続くよう」の「今日はこれで帰るけど またいつか会おう」という アルバムの締めくくりがとても好きです。 しかしこの後の『りらっくす』がラストアルバムになってしまいました。 『りらっくす』のラストの曲「空白の時間」で 「私達これからも 生きていくはずだから たまに逢えば空白の時間をとても気にする」 この最後の曲がとても気になります。 このアルバムはセルフ・プロデュ−スということで、これでやりとげたと思われたのでしょうか? まだまだ、色んな曲が聴きたいアーティストのひとりです。
所有アルバム ◎心のうちがわかればいいのに 1982.2 ◎にんじん 1983.1.21 ◎雨天決行 1984.4.21 ◎暖暖 1985.4.21 ◎りらっくす 1987.6.21
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