8.チャゲ&飛鳥
チャゲ&飛鳥は今年デビュー25周年ツアーを行っているので、 最近よく話題になり、テレビにもよく出演しています。 きょうはフジテレビでデビュー前から最近までの軌跡を紹介していました。 それを見ていたら、ああ、そうだ。チャゲあすも大好きだった。と 色々思い出しました。
チャゲ&飛鳥はYAMAHAのポプコンで優秀賞をとってデビューしましたが、 ポプコンは私の青春でした。 私は10回位チャレンジして、すべて落ちましたが、 当時は私のように就職するまでは、あるいは就職してからも とにかく、コンテストをYAMAHAポプコンを目指している若者が一体全国にどれくらいいたのか想像もできません。 中島みゆきさんや小坂明子さんなどすでにデビューしておられて、 すでにスターだったのですが、 今から思えばチャゲ&飛鳥は、フォークサークルの仲間が突然デビューしたような友人のような親しみのあるイメージの二人でした。
しかしそんなことはなくて、デビュー前からプロ意識は旺盛でしっかりと計算された完璧なプロデビューのようでした。
そんなわけでデビュー前から、彼らの曲はデモなどで よく耳にしていたのですが、 「ひとり咲き」を聴いた時には複雑な気持ちでした。 当時、流行っていたフォークとはちょっと違う。 歌詞は演歌のようで、歌い方も曲も重い。 二人組でフォークギターを弾きながら歌っているので、 フォークのようだけど、でも、ちょっとフォークじゃないなあと思いました。 その後「流恋情歌」「万里の河」でそのまま独特な重みや厚みのあるフォークを歌いつづけてフォークとか演歌とかではなく「チャゲ&飛鳥」という新しいジャンルの歌を作っていったように思います。 「WALK」「太陽と埃の中で」「SAY YES」「めぐり逢い」など数え切れないヒット曲がありますが、私は「モーニングムーン」が一番好きです。 この曲を聴いた時は、もうパワー爆発という感じでした。 でも、なぜ「モーニングムーン」なのかなと不思議でした。朝や昼の月って ほとんど見上げる事もないのに、なぜ朝の月をとりあげたんだろう。 すごく新鮮で新しい単語のように思いました。 それから時々朝や昼の月を「おお、あんなところに小さく月が…」と見上げるようになりました。 それ以後、どんどん音が分厚くなり、「RED HILL」はまるでクイーンのアルバムかと思えるほどの音の厚さでした。 「You are free」「オンリーロンリー」などのしずかにつぶやくような歌から 「YAH YAH YAH」のような叫ぶような歌まで本当に範囲が広い。 こういう範囲の広いアーティストはチャゲ&飛鳥が初めてじゃないかなと 今では思ってます。
|